フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が、先週末のF1ハンガリーGP決勝で繰り広げたルイス・ハミルトン(メルセデス)とのスリリングな戦いは、15年以上前に行ったミハエル・シューマッハとのバトルと比較することはできないと主張した。
大波乱となったハンガロリンクでの今季のF1第11戦だが、そのレースでの見所のひとつがアロンソとハミルトンが繰り広げた攻防であったのは間違いない。
何度も攻撃を仕掛けられながらもハミルトンに簡単にはオーバーテイクを許さなかったアロンソだが、自分でも予想していたよりも長くハミルトンを抑えることができたと認めている。
「彼は最後の3つのコーナーでいつも同じミスをしていたよ」
『DAZN(ダゾーン)』にそう語った40歳のアロンソは次のように付け加えた。
「彼(ハミルトン)はカルロス(サインツ/フェラーリ)を1周で追い抜いていたし、僕もそれと同じやり方で彼が前に出るのを待っていたんだ。僕はそれくらいしかもたないはずだった」
しかし、最後に小さなミスを犯したことでハミルトンにオーバーテイクを許したアロンソだが、それまで数周に渡ってハミルトンのメルセデスF1マシンに追い抜きを許さなかった。
このハミルトンとのバトルは、アロンソが初タイトルを獲得した2005年にそれまで5年連続でF1タイトルを獲得していたフェラーリのミハエル・シューマッハと第4戦サンマリノGPの舞台となったイモラ・サーキットで繰り広げたバトルを思い起こさせるものだったという声もある。
だが、アロンソはそれに対し、あのときのシューマッハとのバトルと今回のハミルトンとのバトルは比べものにならないと次のように語った。
「あのときのミハエルは僕よりもコンマ3秒か4秒速かった。だけどハミルトンには僕よりも1秒半速いクルマがあったし、タイヤもさらに1秒ほど速く走ることができる状態だった。だから、彼には2.5秒もアドバンテージがあったんだ」