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【レッドブル・ホンダ】ペナルティ回避に向けてダメージを負ったフェルスタッペンのF1エンジンを再チェック

2021年08月03日(火)18:02 pm

レッドブル・ホンダは、シルバーストン・サーキットで行われた今季のF1第10戦イギリスGP決勝で起きたクラッシュにより51Gもの衝撃を受けてダメージを負ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のエンジンを今後のレースで使用することが可能かどうかの調査を行うことにしている。

ホンダはシルバーストンでフェルスタッペンが使用していたエンジンを先週末のF1ハンガリーGPでもそのまま使用することにしていた。しかし、土曜日に行われた予選後にエンジンに亀裂が生じていることが発見されたため、そこで今季3基目となる主要コンポーネントの投入を決断していた。

これに関して、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は次のように語った。

「あのエンジンはもう使うわけにはいかなかった。だが、それを救うことができるかどうか、今後さらに調査を進めていくつもりだ」

「現時点では、今年は4基目のパワーユニットを使用する必要があると想定するしかないが、そうなればグリッドペナルティを受けることになる。全てはシルバーストンでの事故のせいだよ」

また、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーも次のように語っている。

「最初の兆候はそのエンジンがうまく動作しなかったことだ。これは信頼性の問題ではなく、自分たちが起こしたのではない事故によるものなので、我々としてもホンダとしても非常に悔しい思いをしているよ」

実際のところ、レッドブル・ホンダが2021年のタイトル争いのライバルであるメルセデスから直接的な打撃を受けているのは確かだ。イギリスGPではハミルトンとのクラッシュが原因だったが、先週末に行われたハンガリーGP決勝では今度はスタート直後のターン1でバルテリ・ボッタスがセルジオ・ペレスに激突してしまった。

伝えられるところによれば、ペレスが搭載していたホンダエンジンもダメージを負ってしまい、次戦ベルギーGP(8月29日決勝)ではフェルスタッペン同様今季3基目のエンジンを投入することが避けられない状況だと考えられているようだ。

こうした中で、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、シルバーストンでフェルスタッペンが使用していたエンジンに亀裂があることがハンガリーGP決勝の前に発見されたことには「非常に幸運だった」とし、そのエンジンを再使用することが可能かどうか詳細な検査を行うことになると次のように語った。

「その亀裂をチェックするために、パワーユニット(F1エンジン)を再びさくらに送り返すことにしています」

もしそのエンジンを再び使用できる目処が立てば、フェルスタッペンがグリッド降格ペナルティを受けるリスクも小さくなると考えられるだけに、レッドブルとホンダもそこに希望を託すことになりそうだ。

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