ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は、まだ2022年にトップチームであるレッドブルに復帰する望みを捨ててはいないようだ。
今週、レッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリのドライバープログラム責任者として知られるヘルムート・マルコが、2022年もこの2チームのドライバーラインアップは今年と同じになるだろうと示唆したことが報じられた。
つまり、レッドブルはマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス、そしてアルファタウリはガスリーと角田裕毅のコンビが2022年も継続される可能性が高いということだ。
実際のところ、マルコはそれ以前にも、ガスリーが2022年にレッドブルに復帰する可能性はないとたびたび示唆していた。
だが、フランス出身ドライバーである25歳のガスリーは今季のF1第11戦ハンガリーGP(8月1日決勝)の舞台であるハンガロリンクで次のように語った。
「僕の将来はレッドブルが握っている」
「僕が(レッドブルに)昇格するのか、それともチームリーダーとしてアルファタウリに留まるのかは、彼らが決めることになる。それは、何よりも、セルジオがどれほどうまくやるかにかかっているよ」
今季フェルスタッペンの新チームメートとなった経験豊かなメキシコ人ドライバーであるペレスは、ここまでのところこれまでフェルスタッペンのチームメートを務めたガスリーやアレクサンダー・アルボン以上のパフォーマンスを示しているのは確かだ。
しかし、31歳のペレスは、現時点での自分のパフォーマンスには満足していないものの、それでも来季も自分がレッドブルで走ることになるという手応えを得ているようだ。
「ポイント、勝利、表彰台という観点からは、全体的にもっといい結果を出したかったと思っている。結果は目立つようなものではなかった」
「だけど、僕はチームと一緒にうまく成長することができている。チームやクルマにもなじめたし、見た目以上にいいペースのときもあった」
「だから、何も心配する必要はないよ。スパ(第12戦ベルギーGP/8月29日決勝)までにはどうなるか分かると思う。今はほかのコックピットを探す理由などないよ」
ハンガリーでテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』にそう語ったペレスは次のように付け加えた。
「レッドブルも僕自身も満足しているし、どちらも幸せな未来があると思っているよ」
しかし、ガスリーも次のように続けている。
「僕の記憶が正しければ、セルジオの契約は1年のはずだ」
「だから、それがどうなるのか、そしてそれが自分にとってどういう意味をもつことになるのか様子を見ていくよ。夏休みの間に、いくつかの疑問点を整理できると確信しているんだ」
「彼らはアルファタウリをさらに前進させるためにチームリーダーを欲しがっていると思うんだ。コラボレーションはとてもうまくいっているし、彼らはチームを前進させようと本当に全力を尽くしているよ」
ガスリーはそう語ると、次のように付け加えた。
「ドライバーとしては、当然、最高のマシンに乗って可能な限り最高のポジションを得るために戦いたいと思っている。そして、まさに今僕たちが話しているのはそのことなんだ」