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フェルスタッペンが確信「僕は正しいチームにいる」

2021年07月30日(金)18:40 pm

マックス・フェルスタッペンは、第10戦イギリスGP決勝で起きたルイス・ハミルトン(メルセデス)とのクラッシュ後にレッドブルが見せた姿勢により、自分は正しいチームにいるということを確信したようだ。

FIA(国際自動車連盟)は29日(木)、イギリスGPでハミルトンに科されたペナルティに関してレッドブルが行った異議申し立てを認めないという結論を出した。

レッドブルはこの異議申し立てに際していくつかの“新たな証拠”を提出したものの、FIAはそれらは「重要かつ関連性のある」ものではないと判定したものだ。

メルセデスはこのFIAの決定を受けて声明を出し、その中で次のようにレッドブルの姿勢を非難している。

「今回の決定により、ルイス・ハミルトンの名声と競技に対する誠実さを傷つけようとするレッドブル・レーシング首脳陣による試みが終わることを期待している」

一方、今季F1史上最多となる8回目のドライバーズタイトル獲得を目指す36歳のハミルトンは、先週フェルスタッペンと直接会話を交わしたことを認めた上で、イギリスGP決勝での自分の動きは全く問題のないものだったと次のように主張した。

「僕はこれからも前回やったのと全く同じことをするだろうね。僕は何年もかけていろいろなことを経験してきたし、その全ての経験を踏まえても、やり方を変えるつもりはないよ」

しかし、フェルスタッペンもまた、あのときの自分のドライビングには何も問題はなかったと主張している。

「僕は何も間違ったことをしたとは思っていないよ」

そう語った23歳のフェルスタッペンは次のように付け加えた。

「僕も彼を壁に押しやることもできたんだ」

フェルスタッペンはさらに、自分はシルバーストン・サーキットでのクラッシュで51Gもの衝撃を受けて病院に搬送されるという事態となっていたが、そうした状況にもかかわらずレース後に派手に勝利を祝っていたハミルトンに関して次のように語った。

「ああいう形で勝利したあとで、まるで何もなかったように振る舞ってはならないよ。僕なら絶対にそんなことはしないよ」

また、フェルスタッペンは「ほかの全てのドライバーやチームのボスたちは僕にメッセージなどを送ってくれた」と語り、メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(チーム代表)からは何の連絡もなかったことを示唆している。

「これは、メルセデスがどんなチームなのかを示すものだよ。

そう語ったフェルスタッペンは次のように付け加えた。

「もし逆の立場だったら、僕は間違いなく責められても仕方なかっただろうし、僕の父だってそう言っていただろうね」

「最終的にはもうどうでもいいことだけど、もちろん僕はこの出来事に満足していなかったし、今でもそれは同じだよ」

フェルスタッペンは、あのクラッシュにより51Gもの衝撃を受けたことは「間違いなく僕の身体にとっていいことではなかったよ」と語り、次のように続けている。

「体中に痛みを感じていたよ。でも、次の日にレースをしなくてはならなかったとしたら、僕はそうしていただろうね。ほかの誰にも僕のマシンで走らせたいとは思わないからね」

「だけど、あんな衝撃を連続して受けることはできないよ」

いずれにせよ、イギリスGPでのフェルスタッペンとハミルトンのクラッシュが大きな論争を呼んだのは確かであり、かつてのアイルトン・セナ対アラン・プロストの戦いを思い出した者も少なくなかったようだ。

かつてレッドブルに所属していた元F1ドライバーのクリスチャン・クリエンは母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語った。

「F1にとっては素晴らしいことだよ」

「沸き立ってきたし、今後も続いていくだろう」

ともあれ、フェルスタッペンはあのクラッシュ後にレッドブルがFIAに異議申し立てを行うなどして自分をサポートしてくれたことには満足しているようだ。

「彼ら(レッドブル)の反応や対応は、僕が正しいチームにいることを示すものだよ」

そう語ったフェルスタッペンは次のように付け加えた。

「彼らは僕のためなら火の中でさえ歩いてくれるだろうからね」

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