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51Gもの衝撃に耐え切ったホンダF1エンジン、F1ハンガリーGPにも投入可能に

2021年07月29日(木)18:38 pm

今季のF1第10戦イギリスGP決勝で51Gもの衝撃を受ける大クラッシュに見舞われたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)だが、幸い大きな怪我はなく、今週末に行われる第11戦ハンガリーGP(8月1日決勝)にも元気な姿を見せることになっている。

そして、そのフェルスタッペンのマシンに搭載されていたホンダF1エンジンにもダメージがなかったことがこのほど明らかとなった。

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、ハンガリーGPの舞台となるブダペストのハンガロリンクにおいてドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。

「エンジンが再び使えることになったのはよかったよ」

現在のF1ルールでは年間に使用できるエンジンコンポーネント数が厳しく規制されており、もしもフェルスタッペンがここで新しいエンジンを搭載せざるを得ない状況となれば、今後グリッド降格ペナルティを受けることになる可能性も高くなるところだった。

ホンダのスポークスマンは次のように語った。

「そのパワーユニット(エンジン)はさくら(栃木県さくら市にあるホンダF1エンジンファクトリー)に送られて精密な検査が行われました」

「いくつかのパーツはFIA(国際自動車連盟)のシールを破ることなく交換しました。これは規則で認められています」

「そして、金曜日にはこのパワーユニットを使い、サーキットで本格的なテストを行う予定です。それによってレースでの使用が可能かどうか、はっきりすると思います」

マルコもハンガロリンクでホンダエンジンに問題がないことを期待していると次のように語っている。

「さらなる困難や技術的な問題がなければ規定内の3基のエンジンでシーズンを乗り切ることができるからマックスがペナルティを受けることはないだろう」

しかし、マルコはイギリスGPでのクラッシュでシャシーが全損となったことに言及しながら、これがチーム予算に大きな影響を及ぼすのは確かだと次のように続けている。

「もちろん、我々はある程度の事故による「損害を想定して予算を組んでいる。だが、それはここ数年の事故をもとに計算されたものだ」

「しかし、今回のような大きな事故に遭ったことはこれまで一度もなかった。つまり我々はこれに対応しなくてはならないということだ」

「2021年には何も制限するつもりはないが、そのためにはどこかほかで節約する必要がある。マックスのパフォーマンスを損なわないようなやり方ができるよう、財務の専門家とエンジニアが今それに取り組んでいるところだ」

ともあれ、マルコは今週末のハンガリーGPにはまた自信を持って臨むことができると主張している。

「継続的な改善により、ブダペストでは優位性を保つことができるはずだ。それに非常に暑くなるようだからそれも我々には好都合だ」

そう語ったマルコは次のように付け加えた。

「我々としてはハミルトンとは一定の距離を保ちたいと思っているよ。そうすればあんな事故が再び起こることはないだろうからね」

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