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【レッドブル】フェルスタッペンはハミルトンに“復讐”することなど考えていない

2021年07月27日(火)17:33 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)によれば、前戦イギリスGP決勝でのクラッシュにより首にまだ多少の違和感が残っているものの、マックス・フェルスタッペンは今週末に行われるハンガリーGP(8月1日決勝)に向けて準備を整えているようだ。

フェルスタッペンはイギリスGPの舞台となったシルバーストン・サーキットのコプスと呼ばれる高速コーナーで起きたルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触により高速でタイヤバリアに激突。伝えられるところによれば51Gもの衝撃を受けていたという。

フェルスタッペンは事故後病院へと搬送されたが、幸いにも大きな怪我はなく、今週末のハンガリーGPにも出走することになっている。

「大事故の後、マックスが完全に強さを取り戻すまで少し時間がかかるのではないかと心配していたよ。だから、それはいいニュースだ」

ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』にそう語ったマルコは、フェルスタッペンは8ポイント差につめよってきたハミルトンに対しては「正々堂々」としたやり方でまたリードを広げていくつもりでいるとも語り、次のように付け加えている。

「復讐しようというような考えは持っていないよ」

レッドブルはハミルトンに与えられた10秒ペナルティは不当に寛容なものだったとの異議申し立てができるかどうかを検討していることを明らかにしていた。

この件について、マルコは次のように続けた。

「我々にはそれを裏付けるデータがある。だが、それは肉眼でも分かることだよ」

「ハミルトンは明らかに後方にいたし、あのコーナーのエイペックスからは遠く離れていた」

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーによれば、フェルスタッペンのクラッシュによる損害は150万ユーロ(約1億9500万円)に及ぶと見積もられているようだ。そして、マルコは「新しいシャシーを造るには75万ユーロ(約9700万円)」のコストがかかると語り、次のように続けた。

「古いシャシーは破壊されてしまった。エンジンはホンダと共に日本にある。彼らはまだそれを再び使用できるかどうか言えない状況だ。もしそれが使えない場合は、我々にはグリッドペナルティを受ける可能性も出てくる」

一方、シルバーストンでのハミルトンとのクラッシュを受け、フェルスタッペンが今後あまりアグレッシブに行かないようにするのではないかと考えている者もいるようだ。しかし、マルコは次のように主張している。

「いや、彼は何も間違ったことはしていなかったよ」

しかし、メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(チームCEO)は、イギリスでのクラッシュに関してはハミルトンだけが悪かったわけではないと主張している。

「とりわけドライバーたちのコメントを見れば非常に明らかだよ。あれは五分五分というところだろう」

「例えば、ルクレール(フェラーリ)やアロンソ(アルピーヌ)はフェルスタッペンの責任だと言っているよ」

ドイツのテレビ局『n-tv』にそうコメントしたヴォルフは次のように付け加えた。

「しかし、実際のところ、私は責任の所在を明らかにしたいとは思っていないんだ。あれは2人が激しくレースをしていたことで起きたことだからね」

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