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【ホンダF1】フェルスタッペンのエンジンのダメージは予想よりも小さい

2021年07月20日(火)18:59 pm

先週末にシルバーストン・サーキットで行われたF1イギリスGP決勝で大クラッシュしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のマシンに搭載されていたホンダF1エンジンは初期検査では特に損傷はなかったようだと伝えられている。

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)がドイツのテレビ局『RTL』に語ったところによれば、コプスと呼ばれるシルバーストンのターン9でルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触により高速でタイヤバリアに突っ込んでしまったフェルスタッペンのマシンは、当初「約75万ユーロ」(約9700万円)の損害を受けたと考えられていたようだ。

実際のところ、映像や画像で見る限りフェルスタッペンのF1マシンは大破してしまっており、搭載されていたホンダF1エンジンも大きなダメージを負っているのは間違いないと考えた者も少なくなかった。

そして、ホンダのF1テクニカルディレクターを務める田辺豊治もその1人だったようだ。

フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』は、田辺TDが次のように語ったと報じている。

「クルマの写真を見たときには、すぐに(エンジンも)『大きなダメージを負ったな』と思いました」

「しかし実際には、最初に見たときよりもダメージは小さいように思います。しかし、何を交換する必要があるかを正確に評価するには時期尚早です」

「エンジンブロックをサクラ(栃木県)に送ることにしており、そこで細部まで確認した上で判断を下すことになります」

「正直なところ、51Gの衝撃を受けたことでエンジンがどのような状態となっているのかはよくわかりません」

「どこがぶつかったのか、それ次第でしょうね」

今年はエンジンの主要コンポーネントに関しては1年に3基までの使用がルールで認められている。現在フェルスタッペンはすでに2基目の主要コンポーネントを使用しているが、もしもイギリスGPでクラッシュしたマシンに搭載されていたエンジンが使用不能となった場合には計画よりも早い段階で3基目のコンポーネント投入が必要となる可能性もある。

規定数を超えるコンポーネントを投入した場合にはグリッド降格ペナルティを受けなくてはならないことから、イギリスでクラッシュしたマシンに積まれていたエンジンが生き残ることができるかどうかによってフェルスタッペンのタイトル争いにおいて重要な意味を持つことは確かだ。

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