F1第10戦イギリスGP(シルバーストーン)が2日目を迎え、F1初の「スプリント予選」が行われた。
●【2021年F1第10戦イギリスGP】スプリント予選のタイム差、周回数
トップチェッカーを受けて4戦連続のポールポジションを獲得したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)だった。2番手は母国GPのルイス・ハミルトン(メルセデス)、3番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)。上位3人には、3、2、1ポイントが与えられた。
F1初のスプリント予選でスタートを決めたフェルスタッペンが1コーナーをトップで通過。そのフェルスタッペンはスタート直前に左フロントブレーキから炎が出ていて本人も心配していたが大きな問題にはならなかった。フェルスタッペンは終盤にはハミルトンに対して3秒差までリードし、タイヤとマシンを労りながら縁石に乗らない走り方をするなど、余裕の展開でフィニッシュしてポールポジションを獲得した。
1番手からスタートしたハミルトンは、スタートでやや遅れる。フェルスタッペンにすぐ仕掛けるもののオーバーテイクには至らず、その差は拡がっていき、地元のファンの前でポールポジションを逃してしまった。
ハミルトンをサポートしようと中古のソフトタイヤを選択していたボッタスだったが、蹴り出しはフェルスタッペンほどよくなく、そのまま3番手でフィニッシュした。
順位を大きく上げたのは11番手から新品ソフトタイヤスタートを選択したフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)。スタートで一気に5番手まで順位を上げて、7番手でフィニッシュした。直線でパワー不足のアルピーヌを操るアロンソは、ウェービングをしすぎて警告を受けたものの、さすがレース巧者という走りを見せた。
順位を大きく落としたのは、カルロス・サインツ(フェラーリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)の2台だ。1周目にジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)と接触したサインツは11番手まで回復してフィニッシュした。
そして5周目に高速コーナーで単独スピンを喫したペレスは、コースアウトしたもののバリアへの接触は避けられ、そのまま走行を続けた。しかし、残り1周を残してリタイアを選択し、ガレージに戻った。このセッションで唯一のリタイアとなった。
他には1周目にニキータ・マゼピン(ハース)とミック・シューマッハ(ハース)が接触し、マゼピンがコース上でスピン。しかしそのまま走行を続けた。
スプリント予選には表彰式やシャンパンファイトはなく、ポールポジションを獲得したフェルスタッペンには月桂樹のリースが掛けられた。スプリント予選のファステストラップはハミルトンだったが、こちらはポイントは得られない。
ルーキーの角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)と、F1最終年のホンダ勢のスプリント予選の結果は以下のとおり。
■レッドブル・ホンダ
ポールポジション マックス・フェルスタッペン
20番手 セルジオ・ペレス
■アルファタウリ・ホンダ
12番手 ピエール・ガスリー
16番手 角田裕毅
明日のレースは、日本時間23時から始まる。