F1第10戦イギリスGP(シルバーストーン)を前に、ホンダF1の田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)が次のようにコメントした。
■田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)
フランスとオーストリアでの3連戦を3連勝で終え、今週は英国・シルバーストーンでのレースになります。シルバーストーン・サーキットは高速サーキットとして知られ、F1カレンダーの中でも長い歴史を持っています。
Honda F1およびレッドブル・レーシングが拠点を置くミルトンキーンズから30分ほどの距離にあり、レッドブルにとっては先日のオーストリアに続くとともに、我々Honda F1にとってもホームレースになります。
また、今回のイギリスGPからF1初の試みとなる「Sprint Qualifying Session(スプリント予選)」が導入されます。
金曜のFP1に続いて、通常は土曜日に行われる予選が行われ、その結果から土曜のスプリント予選のスタートポジションが決定されます。そしてスプリント予選はレース形式で行われ、その結果から、日曜の本戦のグリッドが決定されるというものです。
チームおよびHondaとしては、金曜午前に行われる1時間のプラクティスの中で、PUと車体双方のセッティングを決め、その後のセッションに臨まなければなりません。したがって、通常よりも大幅に短い時間で最適なセッティングを見出さなければいけないという、エンジニアにとっては非常にチャレンジングなフォーマットになります。
事前のシミュレーションの正確さがいつも以上に試されることとなりますので、チームとともに今シーズン、また過去のシルバーストーンのデータを解析するなど入念に事前準備行って臨みます。今回も様々な意味で簡単ではない週末になりますが、ここまでのいい流れを維持する形で、大切なホームレースを闘いたいと思います。