メルセデスF1チーム関係者、そして噂の中心にいるジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)自身も、今週末にF1イギリスGPが開催されるシルバーストンでメルセデスが2022年のドライバーラインアップを発表するという噂を否定した。
これまでの噂によれば、2017年からルイス・ハミルトンのチームメートを務めてきたフィンランド人ドライバーのバルテリ・ボッタスはすでにメルセデスから2022年は契約を結ばないと伝えられているのではないかと考えられている。
そして、メルセデスの契約下にあるラッセルがその後任候補として考えられているわけだが、ラッセルの母国イギリスで行われるグランプリでそれが正式発表される可能性が高いと言われている。
しかし、昨年通算7回目のF1チャンピオンとなったハミルトンが、来季もボッタスの続投を望んでいるのは確かだ。
「長年にわたって、ボッタスと僕はすごくいい関係を築いてきた」
『motorsport-total.com』にそう語った36歳のハミルトンは次のように続けた。
「何も新しいことを言っているわけではないけれど、ひとつ付け加えれば、チーム内のバランスやクルマの開発に取り組むという観点からすれば、現在の僕たちはF1で最も相性のいいチームメートだと思うよ」
「これが永遠に続くわけではないのは明らかだ。だけど、もうしばらく、みんなが彼のことをそうっとしておいて欲しいと思う。バルテリは自分の仕事に集中することが必要だからね」
こうした中、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、メルセデスの関係者が今週末のシルバーストンでドライバーに関する発表が行われることはないと語ったと報じた。
「我々が得た情報によると、チームは時間をかけたいと考えており、夏休みまでは何も発表されることはないようだ」
そう報じた『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は次のように付け加えている。
「ラッセル自身も、これほど早く発表されるとは考えていない」
実際のところ、ラッセルは次のように語っている。
「メルセデスが僕の面倒を見てくれることは誰でも知っていることだよ」
「だけど、来シーズンの僕のシートに関してはまだ何も決まっていないし、何の契約も結ばれていないよ。そして、シルシルバーストンでは何の発表もないと断言できるよ」
そう語った23歳のラッセルだが、最近ツイッターに自分が乗っているメルセデス製市販車を洗車している写真を投稿し「自分の好きなものを大切にしているよ」とのコメントを添えている。
これを見たファンは、ラッセルが2022年にメルセデスへ移ることを示唆したものだと受け止めているようだ。