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F1イギリスGPでは苦戦を予想するレッドブル首脳

2021年07月13日(火)18:10 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、今週末にシルバーストン・サーキットで開催される第10戦イギリスGPでは苦戦を強いられる可能性もあると示唆した。

F1関係者の多くは、第5戦モナコGP以降5連勝を飾り、通算勝ち星でも6勝3敗でメルセデスをリードしているレッドブル・ホンダがシルバーストンでも強さを発揮するだろうと考えているようだ。

実際のところ、シルバーストンはメルセデスが得意とするサーキットであり、ハイブリッド方式の現行F1エンジンが導入された2014年以降は2018年に1度だけフェラーリのセバスチャン・ベッテル(現アストンマーティン)が勝利したものの、それ以外は全てルイス・ハミルトン(メルセデス)が勝利を収めている。

マルコも、現時点ではレッドブル・ホンダがメルセデスをリードしているとは言え、シルバーストンでも同じように自分たちが一番強いとは言えないかもしれないと『motorsport-total.com』に次のように語った。

「通常のレースであれば、おそらく勝利の行方は決定的だっただろう」

「しかし、初めてスプリント予選が行われることで、1時間のプラクティスがあるだけだから、通常のシルバーストンでのレースだとは言えないだろうね」

「だからと言って、我々がシルバーストンを恐れているわけではないよ。我々は全てのサーキットで勝ちを収めたわけではないが、どこへ行っても競争力があったからね」

マルコはしかし、地元レッドブルリンクで行われた第8戦と第9戦で連勝できたのには理由があったのだと認めている。

「そのことは我々も気付いているよ」

そう語ったマルコは、空気が薄い高地のサーキットでのホンダF1エンジンのパフォーマンスが非常に良かったのだと示唆しながら次のように付け加えた。

「何よりも、特定のサーキットであることと、高度が関係していたんだ」

メルセデスは今週末のシルバーストンに「興味深い」改良パーツを持ち込むとしているが、マルコはイギリス人F1チャンピオンであるハミルトンを擁するメルセデスにとって、イギリスGPは何としても勝利を収めたいグランプリなのは間違いないはずだと次のように続けた。

「シルバーストンは象徴的かつ心理的な意味を持つところだが、我々よりもメルセデスにとっての意味の方が大きいだろう」

「私は、F1チャンピオンの決定はシーズン終盤まで待たなくてはならないかもしれないと危惧している。メルセデスは本当に強いチームだし、ハミルトンは、マックス(フェルスタッペン)同様に並外れた才能を持っているし、勝つことに関しては彼の方が慣れているからね」

78歳のマルコはそう語ると、次のように付け加えた。

「我々が勝ち続けていければいいだろうが、メルセデスを過小評価してはいないよ」

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