エステバン・オコン(アルピーヌ)は、今週末にシルバーストンで開催される今季のF1第10戦イギリスGP(18日決勝)に向けてシャシーを交換する可能性もあるようだ。
2021年F1シーズン序盤には、今年2年ぶりのF1復帰となったオコンが同じく3年ぶりにF1復帰したチームメートのフェルナンド・アロンソをしのぐパフォーマンスを見せていた。
開幕戦バーレーンGPこそ出遅れてしまったオコンだが、続く第2戦エミリア・ロマーニャGPから第5戦モナコGPまでは4戦連続で予選・決勝ともに2005年と2006年に2度F1王者となったアロンソをしのぐ結果を残していた。
この頃には、2年間のブランクがある39歳のアロンソのF1復帰ははやり無謀だったのではないかとの声さえささやかれていた。
しかし、第6戦アゼルバイジャンGP以降はアロンソが調子を上げ、以降4戦連続で予選・決勝ともにオコンを上回る成績を収めている。
「僕は、今はずっと満足できているし、快適だよ。だけど、それが彼(オコン)の不調と重なったのか、それとも誰にとっても自然な成り行きなのかは分からないよ」
4戦連続でのポイント獲得を達成した第9戦オーストリアGP決勝後にそう語ったアロンソは次のように続けた。
「角田(アルファタウリ・ホンダ)にとっては初めての年であり、リカルド(マクラーレン)にもパフォーマンス的に好不調があり、ベッテルも同様の状況にあることを忘れてはならないよ」
「エステバンに何が起こっているのかは僕にも分からない。だけど、彼はまたすぐに素晴らしい競争力を示すはずだよ」
第6戦以降それまでのようなパフォーマンスを示すことができなくなってしまったオコンは、自分のアルピーヌF1マシンに何か基本的な問題が発生してしまっているのではないかとの疑念を抱いているようだ。
「今週、僕はチームとミーティングを行って、再び軌道に乗るまでにどれだけのパーツを変更できるのかを検討することにしているんだ」
そう語ったオコンは、それにはシャシーを交換する可能性も含まれるのかと質問されると次のように答えた。
「交換できるならそれに越したことはないよ。そうすれば疑念も減るだろうからね」
「これほど小さなサーキットで、アロンソよりも1秒も遅いというのは受け入れられないよ」
1周4.318キロメートルのレッドブルリンクで行われたレースに言及しながらそう語ったオコンは次のように付け加えている。
「何かうまく機能しなかったものがあるのは間違いないわけだから、それを理解しなくてはならないんだ」