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アロンソ「ラッセルはメルセデスにいれば十分に勝てる」

2021年07月07日(水)5:29 am

フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)の未来には「表彰台」と「勝利」が待っていると考えている。

先週末に行われたF1オーストリアGP決勝終盤にラッセルをオーバーテイクし、貴重なポイントを奪ったことについて、2005年と2006年のF1チャンピオンであるアロンソは「少し悲しかった」と認めている。

アロンソはこれまで23歳のイギリス人ドライバーであるラッセルを高く評価してきており、5月にはお互いにヘルメットを交換するなど、良好な関係を築いている。

アロンソはオーストリアGP決勝でポイント圏内の10番手を走行していたラッセルをオーバーテイクして今季初ポイント獲得のチャンスを奪ってしまったときのことを振り返りながら次のように語った。

「それがジョージだとわかったとき、そのポイントを争うのが彼でなければならないことを少し悲しく感じたよ」

そう語ったアロンソは次のように付け加えた。

「僕は、ジョージ以外なら誰でもよかったのに、と自分に言ったよ。だけど、彼には将来表彰台に上り、勝利を狙って戦うことができる未来がくるだろう。もし彼がメルセデスに行けばね」

実際のところ、メルセデスの契約下にあるラッセルは、2022年にはバルテリ・ボッタスに代わってルイス・ハミルトンのチームメートになる可能性が高いとも噂されている。

アロンソも、自分とアルピーヌにとってもポイント獲得は重要な目標ではあるものの、2019年にウィリアムズのフルタイムドライバーになって以来、このチームではいまだに1ポイントもとることができていないラッセルにとって、その1ポイントは“黄金”ほどの価値を持つものだろうと認めている。

一方、ラッセルは、ポイントはとることができなかったものの、アロンソと戦うことができたのはよかったと次のように語っている。

「ジュニアカテゴリーでは、毎週のように大勢のドライバーと戦っていたことを思い出したよ。大事なことは、僕は経験を得ることができたということさ。だから、がっかりはしていないよ」

「常に自分にふさわしい結果を得るものだからね」

ラッセルを契約下に置くメルセデスのトト・ヴォルフ(チーム代表)は、すでに2023年まで契約更新したことが明らかとなっているルイス・ハミルトンのチームメートとして2022年にメルセデスF1マシンのステアリングを握るのは、ボッタスかラッセルに限られていると語り、次のように付け加えた。

「彼(ラッセル)はトップチームにいることがふさわしいよ。だが、バルテリも現時点ではいい仕事をしている」

ヴォルフは、2022年のドライバーラインアップに関してはハミルトンの意見も聞くことになるとしている。

しかし、元F1ドライバーであるラルフ・シューマッハは、自分の兄であるミハエル・シューマッハと並ぶ通算7回のF1チャンピオンであるハミルトンが実際に意味のある意見を持っているかどうかは疑問だと考えているようだ。

「メルセデスは何よりもハミルトンの先にある未来を考える必要があると私は思っている。だから、それはラッセルだろうということは十分に想像できる」

母国ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』にそう語ったラルフ・シューマッハは次のように続けた。

「市場にも多くのドライバーが出ているわけではないし、私はボッタスがまだ彼らの選択肢として残っているとも考えていないよ。F1での2年間は決して長くはないし、チームは当然、ハミルトンがいなくなったときのことも考え始めているはずだよ」

「ドライバーがチーム内で自分自身を確立するには長い時間がかかるんだ。だから、ラッセルのような若者をハミルトンの横で育てることが重要なんだ」

そう語ったラルフ・シューマッハは、2020年のF1第16戦差ヒールGPで新型コロナウイルス感染により欠場することになったハミルトンのピンチヒッターとして急遽メルセデスから出走したラッセルが予選ではボッタスに次ぐ2番手となり、決勝ではチームのピット作業ミスが起きるまではずっとトップを快走していたことに言及しながら次のように付け加えた。

「それにラッセルは、ボッタスと同じくらい、いや、それ以上の速さがあることをすでに証明しているよ」

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