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【F1】新エンジンルール導入は2026年まで1年延期か

2021年07月06日(火)18:29 pm

F1では2025年から新たなエンジンルールを導入する計画をしている。だが、最新の報道によればどうやらそれが1年延期される可能性がありそうだ。

今季のF1第9戦オーストリアGPが開催された先週末のレッドブルリンクにおいて、レッドブルの大御所であるディートリッヒ・マテシッツをはじめ、アウディやポルシェのCEOなど、自動車メーカーのトップが集まって2025年に導入予定の新ルールに関する話し合いが行われた。

F1は、この話し合いは「非常に前向き」なものであったとし、今後数週間のうちに「さらなるニュース」を発表するとしている。

しかし、この会議に先立ち、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、費用対効果にも優れた「真に効率的で環境に優しいバイオ燃料エンジンを一から作る」ためには、2026年まで延期することが最善の方法だろうと語っていた。

そして、現在レッドブルと2021年のF1タイトル争いを繰り広げているメルセデスもその意見に賛成のようだ。

「妥協点を見つけて、現在のレギュレーションをもう1年延長することができるかもしれない」

そう語ったメルセデスF1チーム代表のトト・ヴォルフは次のように続けた。

「誰もが新レギュレーションへの移行に100パーセント対応したいと思っているが、おそらくそれが可能になるのは2026年だろう。F1は基準を満たすことで本当の手本となる必要があるからね」

「どのような解決策があるか、私には分からない。だが、電動化に対応したエンジンが必要であると同時に、その開発コストは今よりも抑えられなくてはならないんだ」

F1が新たに導入するエンジンは、カーボンニュートラルを目指すためにe燃料(再生可能エネルギーを用いて精製される合成液体燃料)を使用することが条件のひとつになると言われている。

しかし、伝えられるところによれば、2025年までにe燃料対応エンジンを用意することもかなりハードルが高いと考えられているようだ。

ヴォルフの前任者であるメルセデスの前モータースポーツ責任者のノルベルト・ハウグはドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語っている。

「残念ながら、e燃料に関しては、F1では10年遅れており、これは非常にネガティブなことだ」

「ものすごく前向きなことは、明日のエンジンにはまだ燃料を食べさせることができるから、昨日のサウンドを発生させることができるということだよ」

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