【F1】オーストラリアGP正式キャンセルを受け代替開催案を検討 同一サーキットでの2週連続開催も？
F1は2021年に過去最多となる年間23戦の開催を目指しているが、このほど11月に第21戦として予定されていたオーストラリアGPが正式にキャンセルされたことを受けて、今後F1グランプリが開催される予定となっているどこかのサーキットで2週連続開催することも選択肢のひとつとなるかもしれない。
つい最近、オーストリアのレッドブルリンクで第8戦シュタイアーマルクGPと第9戦オーストリアGPが2週連続開催されたが、これもカナダGPとその代替開催候補となっていたトルコGPがいずれもキャンセルとなったことから昨年に続いて2レースが割り振られたものだった。
今回キャンセルが正式発表されたオーストラリアGPは本来は開幕戦として予定されていたものの、新型コロナウイルス感染症covid-19対策により3月の開催が難しくなったことから11月に開催が延期されていた。しかし、オーストラリアでは今後も厳しいcovid-19対策を継続することになっており、F1開催は正式に断念せざるを得なくなったようだ。
今年からF1最高責任者となったステファノ・ドメニカリは、予定されている23戦開催を実現するつもりだと以前から語っており、今後はオーストラリアGPの代替レースを2021年のF1カレンダーに組み込むことに取り組んでいくことになりそうだ。
「我々は2021年シーズンに23戦を行うことができると確信している」
「オーストラリアGPの穴埋めとしてはいくつかの選択肢がある」
かつてフェラーリのチーム代表を務めていたこともあるドメニカリはそう語ると、次のように付け加えた。
「これらの選択肢の詳細については今後数週間のうちに検討することになっており、話し合いがまとまり次第、最新情報をお伝えするつもりだ」
こうした中、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、先日のレッドブルリンクのように同じサーキットにおいて2週連続でレースを開催することが現実的な選択肢となるのではないかと次のように語った。
「最高レベルのレースを2つ開催したシュピールベルク（レッドブルリンクの所在地）の主催者は素晴らしい仕事をしたと思う」
「コロナウイルスの状況は依然として世界中に影響を及ぼしており、今年はほかのレースが中止になったことからオーストリアで2つのレースが開催された」
「ピレリ（F1公式タイヤサプライヤー）が別のタイヤを用意してくれたおかげで、2つ目のレースは1週間前とは違う展開になった」
「だから、もし同じサーキットで連続してレースが行われる可能性があるとすれば、そのうちのひとつではスプリント予選を行うことを考えてもいいんじゃないかな」
そう語ったビノットは次のように締めくくっている。
「必要であれば、我々フェラーリとしてはそうする心構えはあるよ」
