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【F1オーストリアGP秘話】田辺TD「ホンダへの期待も感じた」レッドブルの地元で2度目の表彰台を経験「人生の中でも良い想い出」

2021年07月05日(月)12:42 pm

F1第9戦オーストリアGP(レッドブル・リンク)決勝レース後の表彰式で、ホンダF1の田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)が登壇したのは、レッドブルのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーの計らいだったという。

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この日、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はレッドブルの地元で2連勝、トリプルヘッダーを全てポール・トゥ・ウインで3連勝を飾った。しかも、ポールポジション、ファステストラップ、全ラップリード、トリプルヘッダーの3レース全てで勝利した最初のドライバーになった。ホーナー代表は「驚異的だ」と表現している。

また、チームにとっては、今シーズン9戦を終えて6勝、5連勝を達成した。これはメルセデスが勝ち続けてきたハイブリッド時代において、初の快挙だ。

ホンダF1にとっては、黄金時代の1988年以来となる5連勝を果たした。こちらも偉大な記録にまた1つ近づいたことになる。

ここまでの快挙は、もちろんホンダのPUがなければ達成できなかったことをホーナー代表はよく理解している。だからこそ、レッドブルの地元でホンダF1の代表である田辺TDを表彰台へ向かわせたということだ。

レース後の囲み会見で田辺TDは表彰台に上がった経緯などを次のように語った。

「2度目が回ってくるとは全く考えてもいませんでした。レースが終わってクリスチャン(ホーナー代表)がインカムで『おめでとう。タナベさんポディウムだ』と言われました。それを聞いた人が『(表彰台への)行き方は覚えている?今回は大丈夫だよね』と言われ表彰台へ行くことになりました」(※前回は表彰台への行き方が分からず、表彰式に遅れてしまった)

「前戦は(ヘルムート・)マルコさんが登壇し、やはりレッドブルのホームコースで特別な場所なんだなと思っていました。そんな場所で(2年前に表彰台に)乗ったんだと思っていたのが先週でした」

「今週またポディウムに上がることができて、自分の人生の中でも良い想い出です。逆にそれだけレッドブルとしてはホンダに期待を持っていると感じました」

「昔のように満員ではないですがお客さんが入っていて、オレンジ色に塗りつぶされたスタンドもあり、今回は、前回を思い出しながらポディウムに立ちました。今回は時間があったこともあり、前回よりもう少しグランドスタンドを見渡して、感慨深かったです」

「下にはスタッフが集まって、マックスの優勝、マクラーレンのノリスの2位、ボッタスの3位を祝福していている姿が目に入って、非常に嬉しく思いました」

チャンピオンを目指すレッドブル・ホンダのチームワークが非常に良いことが伝わってくるストーリーだ。

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