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ボッタスも認める「メルセデスは2021年型マシンの開発を完全に止めてはいない」

2021年07月03日(土)9:31 am

バルテリ・ボッタスが、メルセデスでは現在も2021年型F1マシンの開発を継続していくことになると認めた。

ボッタスのチームメートであるルイス・ハミルトンは今年F1史上最多となる通算8回目のドライバーズタイトル獲得を目指しているが、現時点ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に18ポイント差でリードを許している。

こうした状況に、さすがのハミルトンも第9戦オーストリアGPを迎えるにあたってイギリスに戻り、普段はあまり行わないシミュレーター作業に専念していたという。

「楽しめたとは言えないよ。とりわけ、このところの厳しいレースの後ではね。僕はただ、チームのために何かできることはないかと考え、より良い準備をするためにそうしたんだ」とハミルトン。

ハミルトンが行ったシミュレーション作業の結果として、メルセデスが今週末のレースでいくつかマシンのセットアップを変える可能性があるようだ。しかし、ハミルトンによれば、それは状況を一変させるような大きなものではないという。

先週末に行われた第8戦シュタイアーマルクGPでタイトル争いのライバルであるレッドブル・ホンダに4連勝を許したメルセデスのトト・ヴォルフ(チーム代表)は、その後メルセデスでは大きく技術ルールが変わる2022年に備えることに集中しており、今後2021年型マシンの開発には1分たりとも使うつもりはないと主張していた。

しかし、メルセデスの最高技術責任者であるジェームス・アリソンは、今後も2021年型F1マシンの開発は一定程度続けていくとも語っている。

こうした中、ボッタスは母国フィンランドのテレビ局『MTV』に、今月18日に決勝が予定されている第10戦イギリスGPでは「空力に関係するいくつかの新しいパーツ」がマシンに備えられることになるとチームから聞いていると語り、次のように続けた。

「革命的なものではなく、ささいなものだよ」

「もうマシンを風洞に入れることはないにしても、まだ最適化の余地はあるからね」

「このクルマは決して運転しやすいものではなかった。だから、まだ改善できることはたくさんあると思っているよ」

「空力やアップグレードということに限って言えば、大きなものは何も投入されないよ。だけど、それはほとんどのチームが同じじゃないかな」

「誰もが今後のことに焦点を合わせているよ」

あるメルセデス関係者によると、メルセデスは夏休み明けにザントフォールト・サーキットで行われる第13戦オランダGP(9月5日決勝)にも小さな新パーツを持ち込むことを計画しているという。

「それはコンマ3秒とか4秒も改善できるようなものではないよ」

「だが、ハードウエアの変更をしなくてもパフォーマンスを向上させることはできるんだ」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語った匿名のメルセデス関係者は次のように付け加えている。

「走行時間が増えていけば、信頼性も高くできるし、パワーレベルも上げることができるんだ」

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