元F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、もはやルイス・ハミルトン(メルセデス)が明らかにF1で最も優れたドライバーだとは言えなくなったと考えているようだ。
現在ポイントランキングトップに位置しているマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の父親であり、自身も元F1ドライバーであるヨス・フェルスタッペンは、もはや自分の息子は7度F1王座に就いたハミルトンと並ぶ存在になったと主張している。
「ルイスとマックスは互角だよ」
ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』にそう語った49歳のヨス・フェルスタッペンは次のように続けた。
「乗っているクルマが違うのから比較するのは難しいが、F1のベストドライバーはこの2人だよ」
「ルイスは経験豊富だが、マックスももう長いことやってきている。彼はエンジニアと6年一緒に仕事をしてきているんだ」
「彼の今の状況には私もとても満足しているよ。彼は楽しみながら素晴らしい仕事をしている。そして彼は最高のチームにいる。私はそれを誇らしく思うよ」
「全てが正しい方向に進んでいるよ」
しかし、エクレストンは現在のF1には条件さえ整えばフェルスタッペン以外にもハミルトンに勝つことができるドライバーはいると考えているようだ。
現時点でもまだハミルトンがF1最高のドライバーだと思うかと質問された90歳のエクレストンは次のように語った。
「いや、現時点での彼(ハミルトン)はそうではない」
「トップ6のドライバーは、いいマシンさえあれば彼に勝つことができる。だが、どんな状況でもルイスを見くびることはできないよ」
そして、エクレストンは2021年にハミルトンと戦うことができるマシンを持っているのがフェルスタッペンだと考えているようだ。エクレストンはドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』誌に次のように付け加えている。
「彼(フェルスタッペン)には才能があるし、速い。少しばかり幸運も必要だろうがね」