セルジオ・ペレスが、現時点ではまだ2022年もレッドブルと契約できるかどうか不透明な状況ではあるものの、そのプレッシャーにはうまく対応できると語った。
今年で11年目のF1シーズンを迎えているメキシコ出身ベテランF1ドライバーのペレスだが、レッドブルに移籍した2021年シーズンは序盤こそマシンへの対応に苦労していたものの、最近のレースではポイントリーダーとなったマックス・フェルスタッペンを十分にサポートできるだけのパフォーマンスを発揮しつつある。
こうしたことから、F1関係者やメディアの多くが、レッドブルでは2022年もペレスを続投させることになるだろうと予想しているようだ。
こうした中、ペレスはフランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。
「契約期間が1年でも、あるいはそうでなくても、ドライバーは常にベスト尽くすものだよ」
「さらに大きなプレッシャーがかかるのは、僕にとってもチームにとっても良いことだよ。目指すのは常に自分が持つ素材の可能性を最大限に引き出すことなんだ」
レッドブルの首脳陣は、ペレスが今季序盤にまだ調子が上がらなかったときにレッドブル・ホンダF1マシンに対する不満を口にすることなく、自分自身をマシンに適応させることに努力してきたことに満足しているようだ。
「マックスと僕のドライビングスタイルは違うんだ。だけど、結局のところ、僕たちは同じことを求めているのさ」
そう語った31歳のペレスは次のように続けた。
「金曜日には自分なりにクルマを探り、そこから最善と思われる方向で(セットアップを)作り込んでいくんだ」
「それはあまり楽なことではないかもしれないけれど、確実に効果があるよ。クルマはもっと運転が難しくなる。だけど、速くなるんだ」
「マックスと僕の最も大きな違いは、小さなことさ。僕はいつもレースに合わせてクルマをセットアップするんだ」
ペレスはハイブリッド方式現行F1エンジンが導入された2014年以降、フォース・インディアからレーシングポイントとチーム名は変わったものの、これまでずっとメルセデスエンジンを搭載したF1マシンで走ってきた経験を持っている。
そのペレスは、ホンダエンジンをうまく扱うためには、これまでとは「非常に異なるやり方」をすることに慣れる必要があったと語り、レッドブルの2021年型F1マシンばかりでなく、ホンダエンジンへの対応にも最初は苦労したことを認めている。
一方、ここ数戦でペレスがフェルスタッペンに近いパフォーマンスを発揮することができるようになったことから、今後レースにおいてより明確にチームオーダーが出されることも増えるだろうと考えられている。
そのことについて質問されたペレスは「このチームには行動規範のようなものはないよ」と答え、次のように付け加えた。
「僕らはチームが第一だということを理解できる年齢に到達しているしね」