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「またF1が面白くなってきた」とゲルハルト・ベルガー

2021年06月30日(水)5:29 am

かつてアイルトン・セナのチームメートとしてマクラーレン・ホンダで活躍していた元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが、自分も「再びF1ファンになりつつある」と語った。

「久しぶりに最高のF1が戻ってきたよ。私も徐々にファンに戻りつつある」

母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』にそう述べた61歳のベルガーは、現在ポイントランキングトップに立っているマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)からは目が離せないと次のように続けた。

「彼には初タイトルをとる準備が整っているよ」

「マックスのような若いドライバーとルイス・ハミルトン(メルセデス)のような経験豊富なドライバーとの間でついに本当の戦いが実現している。もちろん、かつてはこれが普通だったんだ」

「今はレッドブル対メルセデスだが、かつてはウィリアムズ対フェラーリ、あるいはマクラーレン対ウィリアムズだった」

もちろん、現在もF1に対する不満や批判がなくなったわけではない。とりわけ、最近ではF1レースディレクターを務めるマイケル・マシによる規制の枠組みが目立つようになっており、そのことに対する不満は少なくないようだ。

だが、ベルガーは次のように語り、マシを擁護している。

「彼はチャーリー・ホワイティング(前F1レースディレクター/2019年3月没)の後任だが、私は彼(マシ)の冷静なアプローチが好きだし、この仕事には理想的だと思っているよ」

「ほとんどのペナルティは私には理解できるものだった。基本的には良いバランスが保たれているよ」

そう語ったベルガーだが、先週末に行われたF1シュタイアーマルクGPの予選で日本人F1ドライバーの角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)に与えられたペナルティはちょっと気の毒だったと語るとともに、角田が時折チーム無線で感情的な発言を行うことに関してもあまり心配はしていないと次のように続けた。

「マルコ博士(レッドブルのドライバープログラム責任者であるヘルムート・マルコ)が若いドライバーがハードにプッシュするところを見ている限り、たとえ無線で何か言われていても見て見ぬふりをするさ」

「私の時代にはそれが問題になることはなかったよ。彼らには我々の声はほとんど聞こえなかったからね」

笑いながらそう語ったベルガーは、「このスポーツの醍醐味はそうした感情なんだ」と主張し、次のように付け加えた。

「視聴者はステアリングを握っているドライバーが異常な精神状態になるときもあるということを感じるべきだし、今ではそういうものを聞くチャンスがあることを私はうれしく思っているよ」

最近のF1ではレースのたびに「トラックリミット」が話題に上るが、ベルガーは自分たちの時代にはコースオフすればすぐにグラベルにつかまったり、ウォールに激突したりしていたため、それが話題になることすらなかったと語り、次のように付け加えている。

「ドライバーたちはコースから外れないようにしておくべきだし、そうすれば何も問題はないよ」

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