FIA(国際自動車連盟)のF1レースディレクターを務めるマイケル・マシが、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンに対して今後トップチェッカーを受けた後にコース上で減速して“バーンアウト”と呼ばれるタイヤを空転させてスモークを出す行為を行わないよう警告した。
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先週末にレッドブルリンクで行われた今季のF1第8戦シュタイアーマルクで優勝し、今季4勝目をあげたフェルスタッペンはファイナルラップでホームストレートに戻ってくると出迎えに出たチームスタッフたちの前で減速してフィニッシュラインを越えると、そこでバーンアウトを行い、勝利の喜びを表現していた。
レース後、この件について質問されたマシは記者たちに次のように語った。
「ああ、私もそれは気付いていたよ」
「ああいうことをするにふさわしい状況ではなかった。私はあの後すぐにあのチーム(レッドブル)と話をし、今後ああいうことは受け入れられないと伝えたよ」
実際のところ、フェルスタッペンがゴール時に行った行為そのものはレギュレーションなどで禁止されているわけではない。しかし、マシを始め、関係者の中にはそうした行為は後続ドライバーたちを危険にさらす可能性があると考えている者もいる。
だが、この件について質問されたフェルスタッペンは笑いながら次のように答えた。
「どのみち、後ろとの間には十分な時間があったんだ」
「僕はずっと右側であれをやっていたし、誰の邪魔もしていないよ」