F1第8戦シュタイアーマルクGP(レッドブル・リンク)フリー走行2回目でバルテリ・ボッタス(メルセデス)がピットレーンでスピンをするという珍しいミスを犯してしまい、3グリッド降格ペナルティとライセンスの2ポイントペナルティを科せられた。
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フリー走行2回目でハードタイヤを装着したばかりのボッタスは、ピットのボックスを勢いよく出ていったが、勢い余ってボッタスはマシンのコントロールを失ってしまい、ピットレーンを横切ってマクラーレンのスタッフの近くで横向きに止まった。マクラーレンのメカニック4人はボッタスの向きを変えるサポートに入っている。
その後、マクラーレンはFIAのレースディレクターであるマイケル・マシに無線でスピンは「馬鹿げている、仲間を失うところだった」とボッタスを手助けしたことでペナルティを科せられないよう訴えた。その後スチュワードに呼ばれ事情聴取を受けたという。
スチュワードは以下のように発表している。
「(ボッタスが)指定されたピットストップポジション(ボックス)から離れたとき、彼は高速レーンに入った時にクルマのコントロールを失った。彼はオーバーステアとなり、スピンして、マクラーレンのピット近くで横切ってストップした」
「ボッタスはヒアリング中、過去にピットを出る時にタイムロスしていたから、2速で出ていくという新しい方法を試した。その結果、ホイールスピンが大きくなり、予想外の結果になってしまった。そのため、彼はクルマを高速レーンで適切にコントロールできなかった」
「特にピットレーン周辺にはスタッフがいたので、これは可能性として危険なドライビングと考えなければならない」
この珍事について聞かれたボッタスは、メディアにこう答えていた。
「ペナルティがあるとしたら驚きだね。普通のミスだし予期せぬ出来事なんだ。でも、何が起こったのかは理解してもらえると思うよ」
「僕はスピンしてしまった。ボックスから出るときに何か違うことをしようとしたんだ。確かにいつものホイールスピンの仕方とは違って、それでスピンしてしまったんだ」。
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