F1フランスGPの責任者を務めるエリック・ブーリエが、ポール・リカール・サーキットがF1との開催契約を延長するかどうかは分からないと示唆した。
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最後までスリリングな展開が続いた今年のフランスGPだが、かつてマクラーレンのレーシングディレクターを務め、現在はマネジングディレクターとしてフランスGPを統括するブーリエは、今後一般ユーザーへのチケット販売数を増やしていくことが課題だと認めている。
「契約は2022年まである」
『Ouest-France(ウエスト・フランス)』にそう語った47歳のブーリエは2018年からポール・リカール・サーキットで復活開催されているフランスGPについて次のように続けた。
「ほかのヨーロッパのグランプリを見れば、十分な観客を得るまでに4年から5年かかっている。だから、2020年が中止となり、2021年もこのような厳しい状況を迎えている中、我々は自分たちの公共性を見出し、フランスの観客の正しいプロフィールを定義するために懸命に取り組んでいくことになる」
「誰もがここにこられるようにするのが課題だ」
ブーリエは以前、2021年の1日あたりの観客数がわずか15,000人に制限されることを受けて、F1に対してレース開催権料の減額を求めていると報じられていた。
そしてブーリエは、フランスGPが開催された先週末にF1最高経営責任者であるステファノ・ドメニカリと会っていたことを認め、次のように続けた。
「そう、何度か訪ねていったし、何度か会ったよ。F1では気付かれずにやれることなどないからね」
「契約更新に関しては、テーブルを囲んで本格的な話し合いを持つまでは私は意見は持っていないよ」
「しかし、今週末には、厳密に言えば、F1が許せば見応えのあるものにできることが示された」
「今回の2021年版は健康上の制約がある特別なグランプリだった。だから、完全に成功させるためには本格的なグランプリとして開催する必要があるだろう」
そう語ったブーリエは次のように付け加えた。
「しかし、今のところ、2年の困難な時期があったことを考えればトラブルのない週末は良いことだと認めざるを得ないし、これは心強いことだよ」