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「メルセデスはボッタスとラッセルを入れ替えないほうがいい」とニコ・ロズベルグ

2021年06月18日(金)18:18 pm

2016年のF1チャンピオンであるニコ・ロズベルグは、メルセデスにとってバルテリ・ボッタスとジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)を入れ替えるのは得策ではないと考えているようだ。

最近、メルセデスでは2022年シーズンには契約下にある若手ドライバーであり、現在はウィリアムズで走っているラッセルをルイス・ハミルトンの新たなチームメートに据えることになるようだとの噂がささやかれている。

そして、2017年からロズベルグの後任を務めてきているフィンランド出身のボッタスは、2022年にはラッセルと入れ替わりに古巣ウィリアムズに復帰することになるようだと言われている。

実際のところ、ボッタスがハミルトンのサポート役として期待されたレベルのパフォーマンスを見せることができていないという状況がある中、昨年のF1第16戦サヒールGPに新型コロナウイルス感染により欠場となったハミルトンの代役としてメルセデスから出走したラッセルが決勝ではボッタスを上回るパフォーマンスを見せていた。

特に今年はレッドブル・ホンダが強さを発揮しており、現時点ではメルセデスがランキング2番手に下がるという状況となっているだけに、メルセデスが今シーズン終了を待たずにラッセルとボッタスを入れ替えるのではないかとの噂すらある。

さらに、ライバルであるレッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)でさえ、メルセデスが育成してきたラッセルをこのままウィリアムズで走り続けさせるのは、これまでに行ってきた投資を無駄にするものだとコメントしている。

これまでのところ、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフはボッタスの去就についてどのような決定を下すかについては明らかにしていない。だが、最近の情報によれば両者ともにできるだけ早く契約交渉を終えられるよう望んでいるという。

こうした中、2016年にチームメートのハミルトンに勝って初めてF1チャンピオンになったとたんにF1から引退したという経緯があるロズベルグは、メルセデスは2022年もボッタスをキープしておくべきだと考えている。

「それが現時点での大きな課題だね」

『Sky News(スカイ・ニュース)』にそう語った35歳のロズベルグはイギリス出身の若手ドライバーの名前を挙げながら次のように続けた。

「イギリスの視点から見ると、非常に才能のある新進気鋭のドライバーが2人いるわけだから将来にすごく期待できる」

「ランド・ノリス(マクラーレン)がいて、ジョージ・ラッセルがいる。もちろん、ラッセルはメルセデス所属ドライバーだ」

「もちろん、トト・ヴォルフもそれについてはすごく慎重に考えるだろう。彼がどういう選択をするかは分からないけれどね」

もしラッセルがメルセデスに加われば、ハミルトンとともにメルセデスは2人のイギリス人ドライバーを抱えることになり、イギリスでの注目がさらに高まることは間違いないだろう。

しかし、ロズベルグは次のように付け加えた。

「僕は、彼(ヴォルフ)はそうすべきではないと思うよ」

ロズベルグはその理由について詳しく語ろうとはしなかったが、恐らくラッセルが加入した場合には現在のハミルトンとボッタスのような調和のとれた関係を築くのが難しくなると考えているのだろう。

しかし、ロズベルグもファンはハミルトンとラッセルが同じチームで走るのを見たいと思っているのではないかと考えているようだ。

「ファンの視点からすれば、変化が起き、新しいドライバーがルイスの隣で2台目のマシンに乗るのは興味深いだろうね」

そう語ったロズベルグは次のように続けた。

「同じチームにルイスを本当に必死にさせる誰かがいる。将来メルセデスでルイスに代わってナンバー1ドライバーになれる若者がいる」

「ファンの視点に立ってそういう見方をするならば、変化があり、何か新しいものが見られるのはとても嬉しいことだろうね」

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