F1イタリアGP(9月12日決勝)の舞台となるモンツァ・サーキットでは、今年のレースでは2019年の動員実績の80パーセントに相当する観客を迎え入れたいと考えている。
新型コロナウイルス感染症covid-19が猛威をふるう中、世界の主要スポーツイベントではこれまで無観客で開催されてきていた。だが、パンデミックのピークはすでに過ぎたと考えられており、徐々に観客を招くことも可能になりつつある。
しかし、依然として世界中で厳しいcovid-19感染対策がとられており、以前のように観客席を満員にすることはなかなか容易なことではなさそうだ。
こうした中、モンツァで現在検討されている解決策は、ワクチンを接種した人としていない人で観客席や観戦エリアを分けることだという。
「パンデミックの状況が許せば、モンツァでのF1ではワクチンを接種した人のためのNo-covidスタンドを設置したいと思っている」
そう述べたイタリア自動車倶楽部(Aci)のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニ会長は次のように続けた。
「そして、もう一つのスタンドは検査を受けた人たちのためにソーシャルディスタンスをとって50パーセントの収容率とするつもりだ」
「9月10日から11日までの間にどれほどの人たちがワクチン接種を受けられるのかは確定できないが、大勢であることを望んでいるよ」
「さすがに2019年に入場した10万人には届かないものの、サーキットを7~8割の観客で埋められることを期待しているところだ」