マックス・フェルスタッペンが、レッドブル・ホンダはルイス・ハミルトン(メルセデス)との2021年F1タイトル争いに集中し続けていく必要があると語った。
前戦F1モナコGPで優勝を飾ったフェルスタッペンは、現在ハミルトンに4ポイント差をつけてポイントランキングトップに立っている。
全23戦が予定されている2021年のF1シーズンはまだあと18レースが残されていることになるが、2022年には全く新たな技術レギュレーションが導入されるため、メルセデスを始め、ほとんどのチームがすでに2022年型F1マシン開発の方に注力しつつある状況となっている。
だが、フェルスタッペンはレッドブルはこれからも2021年型マシンの開発を継続していく必要があるとテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように語った。
「僕たちは今を生きなくてはならないんだ」
「今シーズンの僕が速くなければならないのは分かっているし、そのためには最後まで懸命に取り組んでいかないとならないんだ」
「多くのチームがすでに2022年に向けて取り組んでいることは理解しているよ。だけど、今年の僕たちにはいいチャンスが巡ってきているだけに全力を尽くしていかなくてはならないよ」
一方、フェルスタッペンは現在ブラジル人女性のケリー・ピケと交際しているが、ケリーはかつて3度F1王者となったネルソン・ピケの娘だ。
偉大な先輩F1ドライバーであるネルソン・ピケからワールドタイトル獲得のヒントをもらったかと尋ねられたフェルスタッペンは微笑みを浮かべながら次のように答えた。
「モナコで勝ったあと、彼と少しだけ話をしたよ」
「でも、ヒントとかそういうことじゃないよ。僕は自分で道を切り開いていかないとね。それに僕は自分の父親(ヨス・フェルスタッペン)と毎日話をしているんだ。僕は全てを彼と一緒に成し遂げてきたし、彼らいなかったら僕は今ここにこうしていなかっただろうね」
「僕たちは何年もモーターホームで一緒に過ごしてきたよ」
仮に、フェルスタッペンが今年念願の初F1タイトルを獲得した場合、それでもミハエル・シューマッハとルイス・ハミルトンが持つ最多F1タイトル獲得記録に追い付くにはあと6回タイトルをとる必要がある。
シューマッハとハミルトンが持つ記録をうらやましいと思っているかと質問されたフェルスタッペンは、「いや、僕は誰も、何もうらやましいとは思っていないよ」と答え、次のように続けた。
「僕は自分自身にすごく満足しているんだ」
「F1に来ることができ、自分の人生を生きることができているのは幸運だよ。もし、誰かが良い人生を送り、良い仕事をすれば、僕もうれしいよ。僕は自分の人生を生きているだけさ」