ホンダが2021年限りでF1活動から撤退することを受け、レッドブルでは2022年以降自分たちでF1エンジンの製造を続けていくことになっており、現在そのための部門であるレッドブル・パワートレインズの立ち上げ準備が急ピッチで進められている。
新エンジンレギュレーションが導入される予定となっている2025年以降も独自にエンジン製造を続けていくことにしているレッドブルは、そのための人材確保にも動いており、すでにメルセデスのエンジン部門から少なくとも15人の優秀な技術者を引き抜いたと伝えられている。
このことはメディアにもかなり大きく取り上げられており、レッドブルとメルセデスとの間にはサーキット以外にも「新たな戦場」が生まれていると言われている。
だが、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、この件がそれほど大騒ぎされている背景にはレッドブルがあまりにもライバルチームから人材を引き抜いたことをオープンにし過ぎていることがあるのではないかと示唆している。
「我々も過去3年の間にほかのチームから30人のエンジニアを引き抜いたよ」
イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』にそう語ったビノットは次のように付け加えた。
「レッドブルは契約を結ぶだけでなく、雇った人材全てを明らかにしているようだ。我々は自分たちの採用情報は漏らさないようにしているよ」