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ホンダF1エンジンはまだメルセデスに少し負けているとアルファタウリのボス

2021年05月19日(水)17:53 pm

アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが、2021年のホンダF1エンジンはメルセデスに対して少し劣っていると認めた。

レッドブルのセカンドチームを率いているトストだが、ホンダエンジンとの付き合いはレッドブルよりも1年早い2018年からであり、今年で4シーズン目を迎えている。

だが、ホンダは今シーズン限りでF1活動から撤退することになっており、レッドブルとアルファタウリがホンダのブランド名が描かれたマシンで戦うのは今年が最後となる。

トストは、そのホンダエンジンについてドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「ホンダは冬の間に非常にいい仕事をした。そして、昨年もそうだった」

「彼らは性能と耐久性の両面で追いついてきた」

「せっかく素晴らしいレベルに達していたのに、これで辞めてしまうのは本当に残念なことだ」

「もし彼らが残っていたら、遅かれ早かれそのエンジンはメルセデスに追いつくか、それ以上のものになっていたと思うよ」

レッドブルではホンダからエンジンの知的財産権を取得し、2022年以降は自分たちでエンジン製造を継続していくことになっており、そのための新組織となるレッドブル・パワートレインズを設立。すでにメルセデスから10数名の技術者を引き抜いたことも明らかとなっている。

一方、今シーズンがスタートする前には、2021年の最強のパッケージはメルセデスではなくレッドブル・ホンダだろうと言われていた。しかし、実際にシーズンが開幕するとここまでの4戦でルイス・ハミルトン(メルセデス)が3勝をあげ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はまだ1勝にとどまっている。

元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、このままだと2014年以降負け知らずのメルセデスが今年もまたタイトルを獲得することになりそうだと母国ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』に次のように語った。

「私は徐々に希望を失いつつあるよ。レッドブルは大きな一歩を踏み出す必要がある」

トストも、レッドブルとアルファタウリが搭載するホンダエンジンのパワーはメルセデスに比べると少し不足していると認め、次のように語っている。

「サーキットの違いや、パワーユニットのマネジメント次第だが、私はメルセデスがまだ目指すべき基準だと思っている」

一方、2022年にはこれまでとは大きく変わる新F1技術レギュレーションが導入されることになっており、すでに多くのF1チームが2022年型マシンの設計に多くのリソースを注ぎ込んでいる状況となっている。

こうした中、イタリアのファエンツァにファクトリーを構えるアルファタウリは、2022年にはレッドブルとの技術協力関係をさらに強め、より多くのコンポーネントを共有することになるようだ。

「レギュレーションが許す限りにおいて、我々はレッドブル・テクノロジーズからあらゆるものを得るつもりだ」

そう語ったトストは次のように続けている。

「それは、トランスミッション、リアサスペンション一式、そしてフロントサスペンションの多くのパーツだが、もしかしたら全部になる可能性もあるだろう」

「使用するパーツはこれまでと同じだが、我々の費用はさらにかさんでしまうよ。新しいパーツを調達することになるからね。これまでは常に前年の(レッドブル)マシンで使われていたパーツを使っていたんだ」

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