2021年のF1も新型コロナウイルス感染症covid-19の影響を大きく受けており、いったんはキャンセルとなった第7戦カナダGPの代わりに開催されることが決定していたトルコGPもその後covid19の状況が悪化したことを受けてキャンセルとなってしまった。
なんとか計画通りに年間23戦を実施したいF1としては、急遽オーストリアのレッドブルリンクで今年も2レースを開催することを決定。
これを受けてポール・リカール・サーキットでのフランスGPが1週前倒しされ、6月20日にフランスGPが、同27日と7月4日にレッドブルリンクでのシュタイアーマルクGPとオーストリアGPが3連戦として開催されることになっている。
このうちフランスGPは無観客レースとして開催されることがほぼ確実だと伝えられているが、レッドブルリンクがあるオーストリアではcovid-19問題がかなり改善されてきていると言われており、ある程度の観客を動員することが可能だとも考えられているようだ。
この問題に関して、地元オーストリアの『Kronen Zeitung(クローネン・ツァイトゥング)』紙は次のように報じている。
「3000人だけなのか、あるいは6000人まで観戦可能なのか、今のところ誰にも分からない」
「さらに、最初のレース(シュタイアーマルクGP)が無観客となる可能性もかなりある」
だが、こうした中、シュタイアーマルク州の観光委員長を務めるミハエル・ランツマイヤー-ハウスライトナーが次のように語ったと報じられている。
「ファンが無事にサーキットに戻り、現場の雰囲気が良くなれば、全世界に前向きなシグナルが発信されるだろう」
「観光客の視点からすれば、大当たりが2回出たようなものだ。もし誰かものすごく安全なコンセプトを提供できる者がいるとしたら、それはレッドブルとディートリッヒ・マテシッツ(レッドブル社最高責任者)だろう」
伝えられるところによれば、レッドブルリンクで開催されるレースについてはすでにチケットの先行予約が開始されているという。
ランツマイヤー-ハウスライトナーは、ファンが「キャンプサイトで夜を過ごす」ことを可能とする計画も全力で進められているとしている。