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F1が計画しているスプリントレース予選は「ナンセンス」だとバーニー・エクレストン

2021年05月06日(木)17:40 pm

元F1最高責任者のバーニー・エクレストンがF1が現在計画している“スプリントレース方式予選”は「全くのナンセンス」だと語った。

F1では2021年シーズン中に3つのグランプリでスプリントレース方式予選を試験的に実施することが正式決定している。

当初、エクレストンはこの計画が浮上したときには、それは悪いことではないとドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に次のようにコメントしていた。

「いいんじゃないかな? ファンがスプリントレースを受け入れるかどうか様子を見ようじゃないか」

その際、エクレストンは“リバースグリッド方式”を導入しないことが重要だと主張していた。

もしその方式を採用すれば「F1のDNAを冒涜することになる」と語ったエクレストンは次のように付け加えていた。

「それでは最速の者が報われるのではなく、罰せられることになるからね」

ところが、このほどドイツのスポーツ専門誌『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』とのインタビューにおいて、エクレストンはなぜかそのときとは180度方向転換した発言を行っている。

F1ではスプリントレース予選を実施するグランプリにおいてリバースグリッド方式を導入する計画とはなっていないものの、エクレストンに言わせれば、スプリントレースで3位以内に入ったドライバーにポイントが与えられることが問題だということのようだ。

決勝レースの約3分の1の距離に相当する100kmで争われる予定になっているスプリントレース予選だが、エクレストンはそのレースでも現在強いチームが勝つのは目に見えており、その上位ドライバーに追加でポイントを付与することになればますますトップチームのドライバーとそれ以外のチームに所属するドライバーの差が広がるだけだと考えているようだ。

F1が試験導入を決めたスプリントレース方式予選について「彼らが決めたことは全くのナンセンスだよ」と語った90歳のエクレストンは次のように続けた。

「スプリントレースの勝者がポイントも獲得し、さらに一番前のグリッドにつくことになれば、シーズン終了時に誰が本当に最も優れたドライバーであるかが反映されないだろう」

「私の最初のアイデアは、スプリントレースの勝者に10ポイント程度を与え、本戦では10番手からスタートさせるというものだったんだ。そうすれば、そのドライバーの本当の力がわかりやすくなるからね」

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