ニコ・ヒュルケンベルグが、2021年シーズン途中で現在セバスチャン・ベッテルが座っているアストンマーティンのシートを手に入れる可能性はないと思うと語った。
昨年限りでフェラーリのシートを失い、今年はアストンマーティンと組んだベッテルだが、ここまでの2レースではかつて4度F1チャンピオンとなったドライバーの面影すら感じられないような不調に陥っている。
こうした中、昨年レーシングポイントと呼ばれていたチームから新型コロナウイルスに感染したセルジオ・ペレス(現レッドブル・ホンダ)とランス・ストロールの代役として3レースに出走し、素晴らしいパフォーマンスを演じてみせたヒュルケンベルグがシーズン途中でベッテルに代わってフルタイムシートを手に入れる可能性もあるとのうわさもささやかれている。
だが、昨年の実績を買われて今年はアストンマーティンと正式にリザーブドライバー契約を結んでいるヒュルケンベルグは、それが実現する可能性があると思っているかと質問されると次のように答えた。
「いや、そうは思わないよ」
「僕は彼(ベッテル)がシーズン終了まであそこにいると思う」
「彼にはまだ時間が必要だし、クルマからまだいい感触を得られていないんだ。ストップウォッチを見ればそれが分かるよ」
同じドイツ出身であり、誕生日も1月ほどしか違わない同い年(33歳)のベッテルについてそう語ったヒュルケンベルグは次のように付け加えた。
「いずれにせよ、それは僕が決めることではないよ」