アルピーヌのエステバン・オコンは、チーム首脳陣やエンジニアたちが2度F1チャンピオンとなった実績を持つフェルナンド・アロンソと同じように自分の意見にも耳を傾けてくれるはずだと考えている。
今年3年ぶりにアルピーヌでF1復帰を果たした39歳のアロンソだが、今季のF1第2戦エミリア・ロマーニャGPではチームメートのオコンに次ぐ10位でフィニッシュし、2人そろって今季初ポイントを獲得している。
だが、アロンソはエミリア・ロマーニャGPの舞台となったイモラにおいて、まだ自分本来の力を取り戻すことができていないと認め、次のように語っていた。
「僕はバーレーン(開幕戦)ではクルマに自信を持てていなかったかもしれないし、ここ(イモラ)でもそうだった。そしてポルティマオ(第3戦ポルトガルGP/5月2日決勝)でもそれは変わらないだろう。一夜にして100パーセントに届くことはできないよ。時間がかかるんだ」
こうした中、最近ルノーのCEOであるルカ・デ・メオがアロンソはアルピーヌの「ゴッドファーザー」だと語ったことが報じられたが、これはアルピーヌがアロンソを中心としたチームであることを示唆したものだと受け止められている。
しかし、まだルノーと呼ばれていた昨年からこのチームで走っている24歳のフランス人ドライバーであるオコンは、アルピーヌでは自分もアロンソと「同じ扱いを受けている」と主張している。
「クルマに搭載されているものも、意見に耳を傾けてくれることも、僕たちはどちらもチーム内で同じように扱われているよ」
スペインの日刊スポーツ紙である『Marca(マルカ)』にそう語ったオコンは、実際のところ2021年にはアロンソと組むことになると聞かされた時点でアルピーヌに対して自分とアロンソを平等に扱ってくれるよう念を押したのだ明かし、次のように続けた。
「僕にとってはそれがすごく重要な点だったんだ。僕ははっきりと言ったよ。フェルナンドと同じように僕の意見も聞いて欲しいとね」
「もちろん、彼は素晴らしい経験を持ち込むし、それは常にプラスなことだ。だけど、マシンの詳細な点に関する話をするときにはいつだって僕たちは平等に扱われるよ」
一方、オコンは現在のアルピーヌは常にトップ10に入るだけの力はあると考えているようだ。
オコンはイモラで行われた今季の第2戦でアルピーヌが2台そろってポイントを獲得できたことに言及しながら次のように語っている。
「僕たちは望んでいるような位置にはいないけれど、達成した結果によって一歩前進できたし、フェルナンドも僕もマシンからはいいフィーリングを得られていたよ」
「僕たちはトップ10には位置していると思う。それははっきりしている。簡単な週末ではなかったし、僕たちには7位や8位になれる可能性があると思っているよ」