レッドブル首脳のヘルムート・マルコは、今年はなんとかレッドブルリンクに観客を迎え入れてF1オーストリアGPを行いたいと考えている。
世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブル社が所有するオーストリアのレッドブルリンクは新型コロナウイルスの影響を大きく受けた2020年の7月にF1開幕戦と第2戦を無観客レースとして開催した経緯がある。
今年は第9戦として7月4日に決勝が予定されているオーストリアGPだが、現時点においては実際に観客を動員できるかどうかまだ予断を許さない状況だ。
「残念ながら、オーストリアでのワクチン接種状況はすごくうまくいっていないんだ」
ドイツのテレビ局『n-tv』にそう語ったマルコは次のように付け加えた。
「ワクチンも、体制も、組織も不足しているよ」
とは言え、マルコも今後ワクチン接種状況が改善され、最終的にはレッドブルリンクに観客を招くことができるようになることを期待しているのは確かだ。
「首相の最後の言葉は、5月末までに国民の大半にワクチンを接種するというものだった。もしそれが実現されれば、観客を迎えられるチャンスは高くなるだろう」
そう語った77歳のマルコは次のように付け加えた。
「1日ごとにどのように状況が推移していくかを見守るだけだよ」