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F1最高責任者はドライバーの年俸上限値設定に反対

2021年04月12日(月)19:30 pm

今年1月にF1最高経営責任者(CEO)に就任したステファノ・ドメニカリが、ドライバーの報酬に上限値を設けることには反対だと示唆した。

先週、F1オーナーであるリバティ・メディアとF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が各チームに対して1チームあたりのドライバーの報酬額上限を3000万ドル(約33億円)とする提案書を配布することになったと報じられた。

F1では今年からバジェットキャップと呼ばれるチーム予算上限値を設定しており、今後段階的にさらにその上限値を引き下げていくことになっている。

これはチームの予算規模によって優劣が決まってしまうこれまでのやり方を見直し、各F1チームの力をより均一化させることでF1をさらに面白くしようという試みだ。

そして、その一環としてドライバーの報酬にも上限値を設けることで、大規模チームが金の力に物を言わせて優秀なドライバーを確保することができなくなるため、ドライバー市場の活性化にもつながると考えられている。

さらに、一部のドライバーたちの年俸が数十億円にも上っていることに対して疑問の声があるのも事実だろう。

しかし、かつてフェラーリのチーム代表を務めていたこともあるドメニカリはドライバー予算上限値設定には賛成ではないようだ。

「我々のスポーツにとってドライバーはとりわけ重要なものだ。200人、あるいはそれ以上いるわけではなく、たった20人しかいないんだからね」

「チームの2人のドライバーは、何百人もいるチームの志を束ねる原動力なんだ」

イタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』にそう語ったドメニカリは現F1チャンピオンのルイス・ハミルトンや昨年のバーレーンGPで大クラッシュから奇跡的に生還したロマン・グロージャンの名前を挙げながら次のように付け加えた。

「ハミルトンの輝きや、昨年のバーレーンでグロージャンが取ったようなリスクは、ドライバーがショー全体の中心であることを思い出させてくれるものだ」

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