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「セバスチャン・ベッテルはプレッシャーに弱い」とゲルハルト・ベルガー

2021年04月02日(金)5:15 am

元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)は今もプレッシャーに苦しめられているようだと考えている。

かつてマクラーレンやフェラーリで活躍したオーストリア出身のベルガーだが、現役引退後はレッドブルのセカンドチームであるトロロッソの共同オーナーを務めていたこともある。

そして、そのときにトロロッソに所属していたのが若きベッテルだった。

トロロッソにチーム初優勝をもたらし、レッドブルに昇格したベッテルは、その後2010年から4年連続でF1チャンピオンになるという素晴らしい実績を残している。

しかし、2015年に移籍したフェラーリでは結局タイトルには手が届かず、ついに2020年シーズン限りでシートを喪失。今年はアストンマーティンで新たな挑戦を開始している。

しかし、そのアストンマーティンで迎えた2021年のF1開幕戦バーレーンGPがベッテルにとって悪夢のようなレースとなってしまった。

予選をQ1敗退(18番手)で終えたベッテルは黄旗無視のペナルティを受けて決勝は最後尾グリッドからのスタートに。さらに、決勝でもエステバン・オコン(アルピーヌ)に追突するというミスを犯してしまい、なんとこのレースだけでペナルティポイントを合計5点も稼いでしまっている。

こうしたベッテルの状況について、ベルガーはオーストラリアGPの公式ポッドキャストに次のように語っている。

「フェラーリでも同じことが起きていたよ」

「私は、彼が自由ではなく、リラックスしていないと感じている。恐らく彼は何かを証明したいと思っているのだろうが、現時点ではマシンが十分ではないし、あるいは彼自身の調子が十分ではないからそれは不可能だ」

ベルガーは、ベッテルがF1の中でも「傑出したドライバー」であることに変わりはないものの、プレッシャーには弱い一面があると考えている。

「彼はプレッシャーにうまく対応できないんだ」

そう述べたベルガーは次のように付け加えている。

「ダニエル(リカルド/現マクラーレン)がレッドブルに上がってきて、非常に力を発揮し、セバスチャンにプレッシャーをかけたときのことを思い出してごらんよ」

ベッテルは現在33歳だ。現在も41歳のキミ・ライコネン(アルファロメオ)や39歳のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がF1で戦っていることを考えれば、ベッテルはまだ若いとも言えるだろう。

しかし、ベルガーはベッテルが「キャリア終盤」にいるのは間違いないと示唆している。

「非常に多くのレースをやってくると、あらゆるリスクを負ってでもやりたいとは思えなくなるし、まだ1勝もしていないときのようなレースの仕方はできない状況となるものなんだ」

「いくつかの点で、彼にとってはいい状況ではない。彼はミスを犯し始めているし、人々も彼に疑問を感じ始めている」

そう語った61歳のベルガーは次のように付け加えた。

「着実にプレッシャーは増していく。そして、彼はプレッシャーが嫌いなんだ」

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