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F1スプリントレース試験導入計画は「最後の仕上げ」段階だと最高責任者

2021年03月31日(水)5:28 am

F1は、2021年シーズン中に3レースで試験導入する計画のスプリント予選方式について「最後の仕上げ」に入ることになるようだ。

これまでに伝えられたところによれば、F1ではレース週末をファンにとってさらに魅力的なものとするために第10戦イギリスGP(7月18日決勝)、第14戦イタリアGP(9月12日決勝)、そして第20戦ブラジルGP(11月7日決勝)の3レースにおいてスプリントレース方式の予選を試験的に実施する計画を進めている。

これに関して、今年1月からF1最高責任者を務めているステファノ・ドメニカリがこのほど次のように語った。

「これから、我々はスプリントレース計画の仕上げに入ることになる」

すでにF1チームたちは今季土曜日にこれまでの予選に代えて30分間のスプリントレースを行い、その結果で日曜日に行われる決勝のスターティンググリッドを決めるという方式を上記の3戦で試験導入することには合意していると伝えられている。

しかし、今季の開幕戦が行われた先週末のバーレーンにおいて、いくつかのチームの首脳陣たちが、スプリントレースを開催することになればそこでマシンがダメージを負い、さらにコストが増加する可能性もあると懸念を表明している。

今年からF1チーム予算にバジェットキャップと呼ばれる上限値が定められているが、それだけにチームにとってコストが増大するリスクを極力排除しておきたいのは当然のことだろう。

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーもこれに関して次のように語っている。

「それを考慮に入れた良識的な手当が必要だよ」

しかし、ドメニカリはチームたちはこれからもスプリントレース試験導入をサポートしてくれるはずだと考えている。

「もちろん、相互の関係は非常に重要だ」

オランダの『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』にそう語ったドメニカリは次のように付け加えた。

「チームたちとは長い付き合いだし、私がこの状況の重要性を理解していることも彼らは知っているよ」

ドメニカリはさらに、いまだに世界中が新型コロナウイルス感染症covid-19の影響を大きく受けている状況ではあるものの、過去最多となる年間23戦が盛り込まれた2021年F1カレンダーを予定通り完全実施する方向で考えている。

「我々の目標は全てのレースを実施することだ。主催者たちもそれを望んでいる。それはF1の力強さを物語るものだ」

そう語ったドメニカリは次のように付け加えた。

「彼ら(レースプロモーター)とは毎日この状況について話し合っている。できるだけ多くのファンを呼び戻し、パドックが元気を取り戻すことができるように準備しなければならないからね」

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