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【予選予想】ポールポジション最有力候補はレッドブル・ホンダのフェルスタッペン!/F1開幕戦バーレーンGP

2021年03月27日(土)22:52 pm

2021年F1開幕戦バーレーンGP(バーレーン・サヒールサーキット)のフリー走行3回目が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が3セッション連続トップタイムを記録した。

●【F1第1戦バーレーンGP】フリー走行3回目のタイム差、周回数

テストからフリー走行までを見たところ、レッドブル・ホンダが最速で、王者メルセデスと十分戦えるようだ。

レッドブル・ホンダの速さの理由は、車体とパワーユニット(PU)の両方が優れているということだ。ホンダはF1活動終了のため急遽前倒しで投入した「新骨格」と呼ばれる新しいPUが十分な信頼性を確保しながらパワーを出しているのも影響しているだろう。ドライバーのコメントでもたびたびホンダPUに触れられているということは、ドライバーの期待値以上ということだ。

しかし、王者メルセデスも黙っていないはずだ。昨年はDASを投入したように「革新的な技術」を用意しているようだ。それが何なのか、いつ投入されるのか、まだ隠されている。

すでに投入しているのかしていないのかもわからないが、少なくとも予選前の現時点ではレッドブル・ホンダとフェルスタッペンがポールポジション最有力候補だろう。

■セカンドドライバーが乗りこなせるマシンを作るのはどっちだ

チャンピオン争いの中心になるフェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)は激しいトップ争いをするだろうが、クルマの素性を見るには、2人目のドライバーを見る必要がある。メルセデスはバルテリ・ボッタス、レッドブル・ホンダはセルジオ・ペレスだ。

ボッタスを見ていると、新レギュレーションによりダウンフォースが減ったリア周りのバランスがまだ悪いようで、攻め切れていないようだ。まったくタイムが伸びてこない。本人はコメントでもクルマに自信を持てていないと語っている。

移籍してきたペレスは、ロングランはかなりいいものの、ショートランはまだ攻め切れていないようで、タイムを伸ばし切れていない。昨年よりリアが突然抜けてしまう問題は改善したものの、やはりレッドブル・ホンダの特長であるハイレーキ角マシンの動きが従来のメルセデス型マシンとは違うようだ。ペレスは乗りこなしているというより、まだ乗せられている状態で、マシンの限界点をつかみ切れていないのは映像を見ていても伝わってくる。

2人のドライバーがタイムを出せるようになるには、チームの開発力がポイントになってくる。これからの開発がうまくハマればセカンドドライバーも一気にトップ争いをしてくる。レッドブル・ホンダとメルセデス、どちらが先に解を見つけるだろうか。

■第2集団はマクラーレン、アルファタウリ・ホンダがリード

ここまでのタイムや全ドライバーたちのコメント、そして動きを見ていると、第2集団はマクラーレンとアルファタウリ・ホンダを中心とした展開になりそうだ。フェラーリは昨年より良くなっているが、まだ第2集団を引っ張るほどではなさそうだ。

マクラーレンはルノーPUから最強メルセデスPUにスイッチし、チーム体制変更の効果も実りつつある。今年は力強いマクラーレンが何度か見られるだろう。

そしてレッドブル・ホンダと同じPUを搭載するアルファタウリ・ホンダは、シャシーの動きも良く、とても安定している。昨年優勝を経験したピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が速いのはもちろんだが、新人の角田裕毅も速さを見せていて、本人たちのコメントを聞いていても乗りやすいようだ。ダウンフォースを削減した新レギュレーションにより、ハイレーキ角マシンが有利になっているのもポイントだ。

2021年最初の予選で全チームの本当の速さを見ることができる。一体どんな予選になるだろうか。みなさんもこれまでの戦いを独自に分析しながら、ホンダF1勢と角田裕毅の活躍を楽しみにしてみよう。

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