2016年のF1チャンピオンであるニコ・ロズベルグが、今年F1デビューを飾るミック・シューマッハ(ハース)は自分が2006年にデビューしたときに比べて「10倍大変だろう」と語った。
ミック・シューマッハがかつて7度F1王者となったミハエル・シューマッハの息子であることは言うまでもないことだが、ロズベルグもかつて1982年にF1チャンピオンとなったケケ・ロズベルグを父に持つ二世ドライバーだ。
「誰かの“息子”であることは楽なことじゃないんだ」
「そして、ミックの場合は10倍大変だと思う。ミハエルがF1にいたのはそれほど昔のことではないし、彼はものすごく成功を収めたからね」
シューマッハと同じドイツ出身のロズベルグは、今年はほかのどのF1ドライバーよりもハースのルーキーである21歳のシューマッハにメディアの注目が集まることになるだろうと考えている。
「最初は、ルイス・ハミルトンの注目度よりもさらに上だと思うよ」
「ミックがそんなことは脇に押しのけて自分の仕事に集中できることを願っているよ。そうでないと楽しいと感じることもできなくなるだろうからね」
そう語ったロズベルグは、もしメディアがそうっとしておいてくれないようであれば、「彼は自分で自分を楽にするようにする必要がある」と語り、かつての自分のことを思い出しながら次のように付け加えている。
「彼には時間と忍耐が必要だ。僕は初勝利まで7年間待つしかなかったし、タイトル獲得には11年かかった。今年ミックを評価しようとするなら、誰もがそれを考慮するべきだよ」