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ベッテル「目指すのはアストンマーティンでメルセデスを倒すこと」

2021年03月17日(水)19:29 pm

セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が、2022年に現在ルイス・ハミルトンが座っているメルセデスのシートを奪おうと狙っているわけではないと示唆した。

かつてレッドブル時代に4年連続でF1チャンピオンとなった実績を持つベッテルだが、昨年限りでフェラーリのシートを失い、今年は昨年までレーシングポイントと呼ばれていたチームで新たなシーズンを迎えることになる。

2020年のレーシングポイントはメルセデスの2019年型マシンをコピーしたもので“ピンクのメルセデス”と揶揄されるほどの速さを示していた。そしてアストンマーティンと名前を変えた2021年もメルセデスから多くのパーツ供給を受けており、レッドブル首脳のヘルムート・マルコなどは今年のアストンマーティンのことを「2つめのメルセデス」と呼んでいる。

マルコは、先週末にバーレーンで行われた2021年F1プレシーズンテストに言及しながら『Motorsport-Magazine.com』に次のように語った。

「2つめのメルセデスであるアストンマーティンにはブラックリーから来たチーム(メルセデス)とよく似た問題がトランスミッションに起きていたよ」

こうした中、ベッテルが今季アストンマーティンに移籍することを決めた裏には、2022年にメルセデスへ移籍するための足がかりとする意図があったのではないかとの見方もある。

実際のところ、現F1チャンピオンであるルイス・ハミルトンはメルセデスとの間に2021年の単年契約しか結んでおらず、今季限りでの引退する可能性もあるのではないかと言われている。

しかし、ベッテルはこうしたうわさに関してフランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。

「僕は、ハミルトンが1年だけしか契約していないということ以外は彼がどういう計画をしているかなんて知らないんだ。それに、僕の家はアストンマーティンだし、そこにはやるべき仕事がたくさんある」

「メルセデスが僕のパスポートを見ているかどうかは知らないけれど、僕の考えでは、カスタマーチームに勝つ力があると証明されれば、親チームは最高の素材を供給し続けると思うよ」

「僕たちが同じエンジンでメルセデスを倒せるレベルにあるなら、そうすることも許されるはずさ」

だが、バーレーンでのプレシーズンテストではベッテルのアストンマーティンF1マシンは技術的な問題を抱えてしまい、ベッテルもうまくペースを上げることができずに終わってしまった。

ベッテルと同じドイツ出身の元F1ドライバーであり、今季ハースからF1デビューするミック・シューマッハの叔父でもあるラルフ・シューマッハは『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』に次のように語った。

「彼(ベッテル)は大きな期待を持ってアストンマーティンに来た。そして昨年の様子から、彼がチームだけでなくクルマに関しても非常にセンシティブだということも分かっている」

「そして、どうなったかと言えば、彼はきちんとテストを行うことさえできなかった」

「可哀想なセバスチャンは全く新しいクルマに乗ったものの、もうすでにステアリングの感触が合わず満足できていないと言っているよ」

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