いよいよ2021年のF1プレシーズンテストが始まった。テストの舞台は気候が温暖なバーレーン・インターナショナル・サーキットで、各チーム1台ずつの走行となっているが、風が強く、砂ぼこりが酷いのが画面を通しても見えてきた。
まず初日午前中のセッションで1分32秒203のトップタイムを叩き出したのは、マクラーレンへ移籍したダニエル・リカルドだった。それに続いたのは0.028秒差のピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)。上位2台がミディアムタイヤを履いていたのに対して、ハードタイヤを履いたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がトップから0.042秒の僅差で3番手に入った。ホンダPUは初日午前中から2台で合計134周をこなし、順調な滑り出しとなった。
4番手には装いも新たにイエローからブルーへと変更されたアルピーヌのエステバン・オコン。ここまでがトップから1秒以内のドライバーだ。
5番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が入った。トップから1.039秒遅れたものの、フェラーリは今季こそ巻き返しを計りたい。しかし、4時間のセッション終了まで残り10分となった頃、コース脇でマシンを止めてしまい、今季最初の赤旗の原因を作ってしまった。現時点でフェラーリからはトラブルについて発表はされていない。
6番手はハードタイヤを履いたキミ・ライコネン(アルファロメオ)だ。午後はアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)が走行する。
7番手にはフェラーリからアストンマーティンへ移籍した2度の王者セバスチャン・ベッテル。ピットレーン出口で止まってしまうトラブルが発生したものの、ガレージで修復し、51周を走行している。午後はランス・ストロール(アストンマーティン)が走行を担当する。
8番手はウィリアムズ公式テストドライバーのロイ・ニッサニー(ウィリアムズ)。39周を走行した。レギュラードライバーの2人は明日以降登場する予定だ。
9番手はF1へ8年ぶりに戻ってきたビッグネーム、F2王者の新人ミック・シューマッハ(ハース)だ。シューマッハはギアボックス交換を行ったため、わずか15周で午前中のセッションを終えている。午後はニキータ・マゼピンが走行を担当する。
そして10番手は王者メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスとなった。ボッタスはわずか1周しただけでガレージに戻り、ガレージ前には黒いスクリーンが立てられ作業を隠された。ギアボックス交換をした後、残り40分の段階でコースインするが、結局、午前中は6周しか走行できずに最下位に終わった。午後は王者ルイス・ハミルトンが登場する。
その他、午後にはランド・ノリス(マクラーレン)が登場。そしていよいよ角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)がF1公式セッションにデビューし、他のライバル9チームと走ることになる。
順位 | ドライバー | タイム差 | タイヤ | 周 |
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1 | ダニエル・リカルド(マクラーレン) | 1:32.203 | M | 45 |
2 | ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ) | +0.028 | M | 74 |
3 | マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) | +0.042 | H | 60 |
4 | エステバン・オコン(アルピーヌ) | +0.756 | M | 55 |
5 | シャルル・ルクレール(フェラーリ) | +1.039 | M | 59 |
6 | キミ・ライコネン(アルファロメオ) | +1.117 | H | 63 |
7 | セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン) | +1.539 | T | 51 |
8 | ロイ・ニッサニー(ウィリアムズ) | +2.586 | M | 39 |
9 | ミック・シューマッハ(ハース) | +3.924 | H | 15 |
10 | バルテリ・ボッタス(メルセデス) | +4.647 | H | 6 |