今年1月にアルピーヌの新CEOに就任したローラン・ロッシが、今年からアルピーヌF1チームに生まれ変わったルノーF1ワークスチームにチーム代表という肩書きを持つ者がいないことに問題はないと語った。
F1関係者の間では、昨年までマネジングディレクターとしてルノーF1ワークスチームを率いていたシリル・アビテブールがアルピーヌF1チームのCEOもしくはチーム代表を務めることになるだろうと予想されていた。
だが、ルノーはロッシをアルピーヌの新CEOに任命。アビテブールはルノーを去っている。
現在アルピーヌF1チームにはチーム代表という肩書きを持つものはいない状態となっているが、実質的にその役割を負うのはエグゼクティブディレクターのマルチン・ブドコヴスキーであり、それを昨年までMotoGP(世界最高峰二輪レースシリーズ)でスズキチームを統率していたダビデ・ブリーヴィオがレーシングディレクターとして補佐することになる。
「彼らはクルマの力を最大に発揮するために一緒に協力しながら取り組むことになる」
「それ以外のチーム体制に変更はない。チームは全て昨年と全く同じままだ」
そう語ったロッシは、外部から見ればチーム代表がいないというのは奇妙なことのように見えるかもしれないと認めつつ、次のように付け加えている。
「我々のチーム構成は普通とは少しばかり異なるが役割と責任は明確になっている。単に役職名が少し違っているだけだ」