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【レッドブル】2020年型F1マシンの「B仕様」でメルセデス打倒を目指す

2021年02月22日(月)18:38 pm

2021年のレッドブル・ホンダは2020年型F1マシンの熟成バージョンである「RB16B」で打倒メルセデスを目指していくことになる。

2021年のF1は新型コロナウイルスの影響によりマシンの開発が制限されており、どのチームも2020年仕様マシンをベースとするもので戦うことが義務づけられている。

もちろん、レッドブルも今年は2020年仕様マシンであるRB16を2021年のレギュレーションに合わせて修正したもので戦うことになる。

「RB17を目にすることは決してないだろう」

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウンにそう語ると次のように続けた。

「来年(2022年)のマシンはRB18になるからね」

「今年は我々にとって前年のシャシーを使う初めてのシーズンだ。ホモロゲーション(承認)規則により、持ち越すパーツの割合も高くなっている」

「だから、正直なところ、このマシン(2021年仕様車)はRB16Bと呼ぶのが妥当だろう」

2020年のF1最終戦アブダビGPではマックス・フェルスタッペンがRB16でポール・トゥ・ウィンを達成する活躍を見せたが、そのメルセデスは搭載するパワーユニット(F1エンジン)に信頼性の不安があったことからそのレースでは出力を抑えていたとも言われている。

「問題は、それによって彼ら(メルセデス)がどれくらい失っていたかだ」

ホーナーはそう語ると次のように続けた。

「たとえそうであっても、彼らを倒さなくてはならない」

「あの勝利は我々にとってはよいことだった。だが、それによってメルセデスのモチベーションをさらに高めることにもつながったのではないかと心配しているよ」

実際のところ、昨年はメルセデスが2020年仕様マシンの開発を止めた後もレッドブルではずっとRB16の開発を続けてきていた。

このことに関してホーナーは次のように語っている。

「我々には異なる方針があるんだ」

「我々が非常に長くマシンを開発したのは、そのパーツの多くを(2021年に)持ち越すことができるためだ。そして我々はそこから2021年に向けて学びたいと思っていた」

レッドブルの2021年型車RB16Bは23日(火)に一般に公開されることになっている。

一方、今季フェルスタッペンのチームメートとしてRB16Bを操ることになるのは昨年までレーシングポイントに所属していたメキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレスだ。

昨年フェルスタッペンのチームメートを務めたのはタイ国籍ドライバーのアレクサンダー・アルボンだったが期待されるレベルの結果を残すことができなかったことから、レッドブルではレーシングポイントのシートを失うことが確定していた経験豊かなペレスとの契約に踏み切ったものだ。

これまでレッドブルでは自分たちの若手育成プログラム所属ドライバーの中から有望な者をセカンドチームのトロロッソ(現アルファタウリ)でF1デビューさせ、そこで成長したドライバーをトップチームに昇格させるという方針を貫いてきていた。

4度F1王者に輝いたセバスチャン・ベッテル(現アストンマーティン)やF1キャリア7勝の実績を持つダニエル・リカルド(現マクラーレン)などがその成功例として知られている。

だが、今回のペレス起用はそのレッドブルの方針を覆すものでもあり、今後レッドブルが自分たちのドライバー育成プログラムを見直すことにもつながるのではないかと考えているF1関係者もいるようだ。

だが、ホーナーは現在ドライバー育成プログラムに所属している若手ドライバーの名前をあげながら、あくまでもペレスは例外であり、レッドブルは今後も若手育成に力を入れていくつもりだと次のように主張した。

「リアム・ローソンとユーリ・ビプスが非常にいい感じになってきている。我々の若手に関しては心配していないよ」

ホーナーが言及したリアム・ローソンは19歳のニュージーランド出身ドライバーで2020年はF3選手権ランキング5位となっている。またユーリ・ビプスはエストニア出身の20歳で、2019年にはF3ランキング4位となり、2020年はF2で8戦に出走している。

2021年にはこの2人がハイテックGPのチームメートとして一緒にF2を戦うことになっている。

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