2021年にはハースのF1マシンにピンク色のカラーリングが施されることになるかもしれない。
昨年まではレーシングポイントのF1マシンがタイトルスポンサーであった『BWT』のイメージカラーであるピンクに染められていた。
だが、レーシングポイントは2021年からアストンマーティンのF1ワークスチームとなり、そのマシンが緑色になるのは確実だと考えられている。
このため、『BWT』が今年はハースにスイッチし、そのタイトルスポンサーとなる可能性が出てきているようだ。
ドイツの『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』は、オーストリアに本部を置く水処理会社の『BWT』とハースがすでに交渉を行っていると報じている。
一方、今年F1デビューを飾るロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンがハースのファクトリーを訪れてシート合わせを行ったことが明らかとなっているものの、同じくハースからF1デビューするミック・シューマッハはまだスイスの自宅で待機している状況だ。
これはcovid-19による渡航制限によるものだと伝えられている。
母国ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』からハースのファクトリーには行ったのかと質問されたミック・シューマッハは次のように答えた。
「まだなんだ。covidによりあらゆることが非常に制限されているからね。だけど近いうちに行く計画にはなっているよ」
「ドライバーには自分たちのチームを訪れる機会が1回あったんだ。だけど、最近アスリートを対象としたルールが本当に突然に変わったんだ」
ミック・シューマッハは、今年のF1公式プレシーズンテストがトータルでわずか3日に減らされたことや、シーズンが始まってからの金曜フリー走行がこれまでの90分から60分に短縮されることは今年デビューする自分たちにとってはうれしいことだとは言えないと次のように続けた。
「これまでは6日もしくは8日で行われていたテストがたった3日になるんだ。これはつまり、僕が最初のレースに臨む前にテストできるのは1日半しかないということだよ。そしてフリー走行も(合計で)1時間少なくなるんだ」
「うれしくはないよ。でも、それがルールだし、そこでベストを尽くすつもりさ」
新型コロナウイルスの影響さえなければ、フェラーリの契約下にあるミック・シューマッハはイタリアにあるフェラーリのファクトリーでシミュレーターを使うこともできるはずだが、今はそれも難しい状況にある。
「幸い、自宅でやることもできるんだ。もちろん、本物のクルマやF1チームが有している大規模なシミュレーターには及ばないけれどね」
そう語ったミック・シューマッハは次のように付け加えた。
「あらゆることがすごく大変だし、何年か前とは大違いさ。残念ながら、covidによって大きく制約されているよ」