マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルが、このチームには“ナンバー1ドライバー”はいないと主張した。
今季のマクラーレンはフェラーリへの移籍を決めたカルロス・サインツの後任としてルノーでドライブしていたダニエル・リカルドを獲得。今年は31歳のリカルドと21歳のランド・ノリスがコンビを組むことになる。
F1関係者の中には、ノリスよりも10歳年上でF1経験も長く、レッドブル時代に7勝をあげているリカルドが2021年にはマクラーレンにおいて事実上のナンバー1ドライバーとして処遇されることになると考えている者もいるようだ。
だが、ザイドルは自分たちのドライバーに順列をつけるようなことをするつもりはないと母国ドイツのテレビ局『n-tv』に次のように語った。
「私がチーム代表でいる限り、ナンバー1を決めることはないよ」
「チーム内の活力にとって、それは必要でも有益でもないからね」
そう語ったザイドルだが、今年のドライバーラインアップには非常に満足しているようだ。
「非常に強力なラインアップになるだろう」
「ランドはマクラーレンではベテランに近いと言えるし、ダニエルは過去2年間にわたって我々に足りなかった指標になる」
かつてWEC(世界耐久選手権)でポルシェチームを率いていたザイドルはそう語ると次のように付け加えた。
「彼(リカルド)は過去に正しい素材(F1マシン)さえあればレースで勝てるということを証明してみせているからね」