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メルセデスエンジンにスイッチしたマクラーレン、2021年は苦戦?

2021年02月17日(水)17:49 pm

フィンランドのF1解説者によれば、今年の空力レギュレーション修正がF1マシンの形状にかなり大きな影響を及ぼしているという。

2020年に新型コロナウイルスの影響を受けたF1は当初2021年に予定されていた新技術レギュレーションの導入を2022年に先送りし、今年は原則として2020年型マシンを継続使用することを決定。だが、今年は空力によるダウンフォースを減らすためにマシンのフロアなどに関する空力技術ルールが一部修正されている。

フィンランドのテレビ局『MTV Sport』でF1解説者を務めるオッシ・オイカリネンは、15日(月)に公開されたマクラーレンの2021年型F1マシンを見た後、次のように述べている。

「フロアは昨年よりもかなり幅が狭くなり、シンプルな形状となっている。レギュレーション変更によりこれほど形状が変わったことが印象的だ」

「(空力ルール変更の)目的は開発を1年分ほど元に戻すことだった。この変化に対応できたチームがあるかどうかは分からない。だが、空力によるグリップがどれほど失われたのかはまた別の問題だ」

ところで、今年一番先に2021年型マシンを公開したマクラーレンだが、オイカリネンは実際にシーズンが始まればマクラーレンは苦戦を強いられるのではないかと考えている。

というのも、今年のF1マシン開発は“トークン”制度により厳しく制限されているが、マクラーレンはそのトークンをルノーエンジンからメルセデスエンジンに載せ替えるためのシャシー修正に使用せざるを得なかったためだ。

「私はそのことがマクラーレンよりも他のチームの方がクルマを進歩させることができるという形で反映されてくると思っている」

そう語ったオイカリネンは次のように続けている。

「マクラーレンはメルセデスエンジンを得た。それはいいことだ。だが、その一方でほかのメーカーも近年はかなりメルセデスに追い付いてきている」

「マクラーレンには新しいパワーユニット(メルセデスエンジン)をどうやってうまく機能させるかを学ぶ必要もある。彼らにとってそれは大仕事だ」

「彼らにタイトル争いができると想像するのはまだ難しいね」

そう語ったオイカリネンは次のように付け加えている。

「彼らが優勝を狙えるレベルのクルマにすることができればいいのだが、それは決して簡単なことではないよ」

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