F1の新CEOとなったステファノ・ドメニカリが提案した土曜日にスプリントレースを行うという計画は、木曜日に行われたF1委員会のビデオ会議で「すべての関係者から幅広い支持を得た」と伝えられている。
ドメニカリは、このスプリントレースを2021年シーズン中に3つのF1グランプリで試験的に導入したい考えのようだ。
その3レースとはカナダGP、イタリアGP、ブラジルGPで、そこでは通常はフリー走行しか行われない金曜日に予選を行い、そこで決まったグリッドで土曜日にスプリントレースを開催。そしてその順位によって日曜日に行われる通常の決勝レースのスターティンググリッドが決まるというものになるようだ。
そして、スプリントレースでも1位から8位にまでチャンピオンシップポイントが与えられる計画だと言われている。
現役F1ドライバーであるアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィは、自分はこの案に賛成だと母国イタリアの『Sky Sports 24(スカイ・スポーツ24)』に次のように語っている。
「F2でも似た経験をしたけれど、それは少し違っていた。でも、僕はこのアイデアでもいいと思うよ」
「F1は常に新しいことを試そうとしてきたし、どうなるか様子を見よう」
イタリア出身ドライバーであるジョビナッツィは微笑みを浮かべながら次のように付け加えた。
「モンツァ(イタリア)で2つのレースが行われるのはうれしいね。それは確かだ」
F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は11日(木)に出した声明の中で木曜日の声明で、全10チームが「週末のフォーマットをよりエキサイティングなものにするためには新しい革新的な方法でファンを惹きつけることが重要だと認識している」と述べている。
このスプリントレース試験導入を進めるかどうかの判断に関しては、2021年のF1開幕戦となるバーレーンGP(3月28日決勝)の前までに決めることになっており、そのためのワーキンググループが設置されたと伝えられている。
つまり、シーズン開幕前には今季中にスプリントレースが試験的に導入されるかどうかがはっきりすることになりそうだ。