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F1に必要な“変化”を模索する新CEOのドメニカリ

2021年02月10日(水)18:48 pm

新型コロナウイルスにより2021年のF1も今後どうなるか不透明な状況だが、こうした中にあってもF1首脳部は将来的にさらにF1グランプリの開催エリアを拡大していきたいと考えているようだ。

F1オーナーであるリバティ・メディアは、自分たちの本拠であるアメリカでのF1人気をさらに高めようと現在テキサスのオースティンで行われているアメリカGPに加えてマイアミでもグランプリを開催する計画を立てていた。

このマイアミでのレース計画は地元住民による反対活動などで暗礁に乗り上げたと考えられているが、F1最高経営責任者のステファノ・ドメニカリはマイアミのレース主催者との話し合いを再開したことを明らかにしている。

ドメニカリはそれ以外にも開催候補地はあると次のように語っている。

「ほかにも北アフリカや南アフリカなど、興味を示している地域がある。これは、新しい場所もしくは伝統ある古い場所をF1に戻すという意味でとても重要なことだと思っている」

「ヨーロッパでのレースがいくつか失われたことも忘れてはならないし、それらも再びレース開催に興味を示している」

そう語ったドメニカリだが、2021年のF1カレンダーには史上最多となる23戦が組み込まれているものの、年間レース数をこれ以上やみくもに増やす必要はないとの考えも持っているようだ。

「今現在我々がやっている形では23レースが最大限であることは分かっている」

そう語ったドメニカリは次のように付け加えた。

「もし我々がいい商品を提供できており、その価値が高ければ、レース数をあまりにも多くしなくても同じようなビジネスが成り立つだろうと言えるかもしれないよ」

2014年シーズン序盤までフェラーリのチーム代表を務めていたドメニカリは、その後フォルクスワーゲングループでの仕事を経て昨年まではランボルギーニのCEOを務めていた。

今年の1月にチェイス・キャリーの後任としてF1全体の責任者となったばかりのドメニカリは、どのような変化をもたらすことが今後のF1にとっていいことなのかを考えているところだと認めている。

ドメニカリが考えている変化のひとつが、土曜日にスプリントレースを行うというものだ。ドメニカリは2021年シーズン中にいくつかのレースでそれを試験的に導入してみたいと考えており、伝えられるところによればカナダ、イタリア、そしてブラジルがその候補としてあげられているという。

その件に関しては、今週F1チームたちによる投票が行われることになると考えられている。

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