2020年にF2でランキング2位となったカラム・アイロットが今年どこかのF1グランプリで金曜フリー走行を担当することになりそうだ。
今年ハースからF1デビューを飾ることになっているミック・シューマッハとともにフェラーリの若手育成プログラムであるアカデミーに所属している22歳のイギリス人ドライバーであるアイロットだが、今年はフェラーリのテストドライバーとして1年を過ごすことになっている。
2020年のF2でそのアイロットに1ポイント及ばず3位となった角田裕毅も今年アルファタウリ・ホンダからF1デビューを果たすことが確定しており、アイロットにとっては悔しい思いで迎える2021年シーズンになりそうだ。
だが、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、アイロットには今年F1公式セッションで走るチャンスを与えるつもりだと次のように語った。
「我々にはハースでF1キャリアをスタートするミック(シューマッハ)がいるし、ほかにもF2にロベルト・シュワルツマンやマーカス・アームストロングなどがいる」
「カラム・アイロットは我々のテストドライバーを務めることになり、シミュレーター作業もひんぱんに行うことになる。そして彼はフリー走行セッションでも走ることになる」
かつてレッドブルの育成ドライバーだったアイロットだがその後フェラーリとアカデミードライバーとして契約。2020年にはドイツで行われた第11戦アイフェルGPでハースから金曜フリー走行に出走する予定となっていたが、悪天候のためにそのセッションがキャンセルとなる不運も経験している。
そのアイロットが今年どのチームから金曜フリー走行に出走することになるのかは明らかとなっていないが、フェラーリがエンジンを供給しているハースあるいはアルファロメオのいずれかになるのは間違いないだろう。