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メルセデスF1チーム代表が予想「通常のシーズンに戻るのは夏が過ぎてから」

2021年02月03日(水)18:11 pm

F1は2021年に過去最多となる23レースの開催を目指している。だが、当初開幕戦として予定されていたF1オーストラリアGPが11月に延期されたほか、上海で行われるはずだった中国GPはキャンセルとなり、その代わりにイタリアのイモラ・サーキットがF1カレンダーに加えられるなど、すでに今年もシーズン開幕前からスケジュール修正が余儀なくされる状態となっている。

現時点では、その後のグランプリに関しては計画通りに開催する予定だと強調しているF1だが、現在の新型コロナウイルスの状況を考えれば、それは難しいだろうと考えているF1関係者も少なくないようだ。

例えば、スイスにファクトリーを構えるアルファロメオでチームマネジャーを務めるベアト・ツェンダーはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語っている。

「個人的には、バーレーン(開幕戦/3月28日決勝)で開幕した後は一歩一歩シーズンを進めていかなくてはならないと思っている」

「現在の状況をふまえれば、イモラへ行くことはできるかもしれないが、イギリスでは現地の感染状況からみて政府がグランプリ開催を許可するとは思えない」

「今日の時点では、恐らくニュルブルクリンク(ドイツ)にも行けなかっただろうと思う。全体的な状況は非常に不安定だからね」

「どこかの時点でワクチンの効果が現れるだろうが、みんなが期待しているほどすぐにそうなるわけではない。それを期待できるのはシーズン後半だろうと思うよ」

「モンテカルロ(モナコGP/5月23日決勝)はレースを開催するつもりだとしているものの、今のところ私は仮設サーキットで走ることはできないと思っている」

そう述べたツェンダーは次のように付け加えた。

「23レースをこなしながら2022年に向けて全力で準備し、同時に2021年のマシン開発も少し行わなくてはならないということを考えれば、今年は大変な年になりそうだよ」

メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフも、ツェンダーのように2021年シーズンがどう展開していくかに不安を感じる者がいるのは当然のことだと考えている。

「当然ながら、カレンダーに不安を覚えるのはもっともなことだよ」

母国オーストリアのテレビ局『ORF』にそう語ったヴォルフは次のように続けた。

「オーストラリアはすでに延期が決まっている。あのレースは非常に重要なだけに中止ではなく延期することになったんだ」

「中国ではほとんどの大規模イベントは8月まで禁止されている。我々がそれに影響を及ぼすことはできない。だから今シーズンはバーレーンでスタートすることになったんだ。我々はあのサーキットをよく知っているから、あそこであれば比較的簡単に始めることができるからね」

2021年シーズン序盤のスケジュール変更についてそう説明したヴォルフは次のように付け加えている。

「現時点では、夏が過ぎれば通常のシーズンにすることができるんじゃないかと私は思っているよ」

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