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次世代F1エンジンは2000馬力に?

2021年01月14日(木)18:01 pm

元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが、次世代F1エンジンは2000馬力ものパワーを持つものになってもおかしくないとコメントした。

F1では2014年からパワーユニットと呼ばれるハイブリッド方式エンジンが使用されている。現在結ばれているコンコルド協定が満期を迎える2025年までは同じレギュレーションによるエンジンが使われることになるが、2026年以降はF1エンジンのレギュレーションが大きく変わる可能性もある。

現在世界中で化石燃料を使用するエンジンからより環境に優しい電動エンジンなどへ移行しようという動きが強まっており、2026年以降のF1エンジンもさらに環境問題への対応を念頭に置いたものになるのは間違いないだろう。

だが、ハイブリッド方式F1エンジンに不満を抱いていることで知られる元F1最高責任者のバーニー・エクレストンは『Motor Sport Magazine(モータースポーツ・マガジン)』2月号の中で次のように語っている。

「こう言えば問題になるかもしれないが、かつての自然吸気エンジンを再検討すべきだろう」

「誰もがそれを持っているわけだからコストは下がるし、大きな音も戻ってくる。将来のエンジンをどうするかという問題に取り組む傍ら、それを5年間使うことができるわけだからね」

こうした中、かつてフェラーリやマクラーレンで活躍したベルガーもかなり極端とも思えるコメントを行っている。

『f1-insider.com』から、次世代F1エンジンはどういう性能を持つものであるべきだと思うかと尋ねられたベルガーは自分が現役F1ドライバーだった1980年代のエンジンに言及しながら次のように答えた。

「あの当時我々は今よりも低い安全基準のもと1500馬力で走っていたんだ。だから、今のF1なら2000馬力で走らせることもできるはずだろう?」

ベルガーが言うように、1980年代に使用されていたF1ターボエンジンは1500馬力もの出力を発生していた。現在使用されているF1パワーユニットは1.6リッターターボエンジンに運動エネルギーと熱エネルギーの回生システムが組み合わされたもので、2014年に導入された当時の出力は700馬力ほどだと言われていたが、最大回転数や燃料流量などに一定の制限がある中でも技術革新が進み、現在では1000馬力の壁を超えたメーカーもあると言われている。

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